国際宗教研究所公開シンポ 布教現場の指導者が報告 信者育成や信仰継承の実践例示す |
| 国際宗教研究所(脇本平也理事長)は1月14日午後、東京・西巣鴨の大正大学で公開シンポジウム「元気なのには理由(わけ)がある!?―現場からみた信者育成の実践と課題」を開催。布教・教化の現場の一線で活動している神道とキリスト教、新宗教の指導者らの報告と分析、質疑応答を通して、信者育成や信仰継承の視点からさまざまな課題を考えた。 |
司会の薄井篤子神田外語大学講師があらためて趣旨説明したのち、各教団から報告。千勝(ちかつ)神社の千勝重利宮司と、立正佼成会一宮教会の阿部記代子教会長、真如苑青年会カルチャー&ボランティア部の平島進史部長、東京バイブルチャーチの福田誠主任牧師の4人が、所属教団の歴史にふれたうえで、日常の活動をビデオやスライドを交え紹介。布教や教化に対する考え方や課題などを説明した。 《千勝神社》 千勝氏は、茨城県つくば市にある千勝神社が行っている年間行事のなかから、特に「寒行」と「夏行」について解説した。寒行は2月に奥秩父の三峰山で、また夏行は8月に木曽の御嶽山で、滝行と登拝、座行、ディスカッションを行うもの。期間はいずれも6日間。ビデオでは、雪山で行われる寒行の登拝や滝行の様子が映し出された。 千勝氏は、「行」が己(おのれ)を見つめることを主題としていることを説明。それを行参加者に知ってもらうため、「人生では間違っていないけれども、正しくない一歩、歩みがあるはず。この違いが、自分や周辺の人々にどのような影響を与えてきたかを徹底して考えてもらい、自分を知り直してもらっている」と、行を通して信仰心を培う具体例を示した。 《立正佼成会》 阿部氏は、立正佼成会の教会活動が活発な理由として、庭野日敬開祖の言葉「すべての人に仏性があり、一点の明かり窓≠持ち、人さまのお役に立ちたいと願っている」との言葉を引き、異体同身の精神を教会活動で活かすため、青少年や壮年、婦人など各部の催しをお互いに手伝い、世話する「お給仕」に努めていることを報告。 「他の部に関わり、お給仕することで、皆が助け合い、協力し合い、人の和が広がっている」と説明した。 また、地元・一宮市の祭事へ青少年部が参加、教会での献血協力、教団が進める「一食を捧げる運動」のPRなど、スライドを交え説明。現在の課題の一つとして、「これからの時代を担う若手婦人部の仲間づくり」を挙げた。 |
きめ細かいアドバイスや 地域に密着した取り組み |
| 《真 如 苑》 平島氏は真如苑の紹介のなかで、信徒の末端組織「経(すじ)」とその相談役「経親(すじおや)」、また「青年経親」といった独特の組織と役割を説明。青年信徒と青年経親へのインタビュー、青年会の活動を紹介する内容のビデオを上映、インタビューでは入信のきっかけや信仰を培うために心がけていることなどが紹介された。 平島氏は信仰の継承について「信徒一人ひとりの悩みに、経親がきめ細かいアドバイスをし、その積み重ねにより導かれていっている」と、「現場主義」の布教が大切であることを強調した。 《東京バイブルチャーチ》 福田氏は、東京バイブルチャーチが1953(昭和28)年、アメリカ人宣教師が福岡で教会を開いた日本では歴史の浅い教団ながら、単立・独立をモットーに地域社会のニーズや問題に対応するため、子育て支援や子ども会活動、結婚カウンセリングなどの展開を説明。そのなかでクリスチャンスクールは、クリスチャン子弟を中心に、未就園児のプレスクールから高校部まで開設していることを、ビデオ映像とともに紹介した。 福田氏は信仰継承の課題として、「キリスト教のバックグランドを持つ家庭と、まったくキリスト教に触れたことのない家庭では、おのずとアプローチを変えなければならない」と述べた。 また、実際に子どもと接している現状から、「今の子どもたちは、大人に対して、正しい価値観を見い出せないでいる」とも指摘した。 報告を受けて、弓山達也大正大学助教授と渡辺雅子明治大学教授がコメントと質問。弓山氏は、各報告者が強調した「己を見つめる」「個人の求道」「地域社会」、福田氏がふれた「価値観」、大規模な行事が成功するマネージメントについて。また、渡辺氏は各報告者への詳細な質問のほか、家族の機能が衰退し変容していることへの対処を聞いた。参加した宗教者からの質疑応答でも多様な質問がつづき、信者育成に対する関心の高さがうかがえた。 |
シンポを振り返る 教団間で共有すべきノウハウ 大正大学人間学部助教授 弓山達也 |
| 教団活動の最前線から発題者を迎えて開催された本企画の意義は大きい。宗教伝統の異なる教団からの意見交換となると、大抵、教団本部勤務の教師か本部の意向で選ばれた教師の派遣となる。当然それも重要であるが、今回のような布教・教化サイドからのレポートは、当事者によって語られることに大きな意味があったといえる。 ところで今回の企画には伏線がある。主催の国際宗教研究所は2004年11月に「現代における宗教者の育成」というシンポジウムを開催し、そこでは次世代の教師の養成について議論がなされた。世襲化をどうプラスに機能させるか、モティベーションや求道型のスピリチュアリティをいかにコントロールしつつ高めていくかという模索が語られた。今回の企画は、これを信者レベルに焦点を当てて、議論したものといってよい。 筆者は、前回は司会、今回はコメンテーターとして登壇したが、今回ほど宗教者がビジュアル資料を用いて発題したことは、これまでの国際宗教研究所のシンポジウムでは珍しかったと思っている。さすが第一線で活躍されている方だけあって、聴衆の心を捕まえる術をご存じだ。そして映像を見ながら、信者の表情に信仰の高まりと喜びを見た聴衆は私だけではなかったであろう。 あるパネリストに同行した十数人の信者さんたちの一丸となった熱い応援も発題に説得力を与えていた。こうした個々人の信仰の向上をどう教団の活性化に結びつけていくかは議論の一つでもあった。 布教・教化の成功には神仏の働きがともなうものであろう。しかし同時に、人事を尽くすマネージメントのレベルも重要で、こうしたノウハウは、宗教伝統を超えて教団間でもっと共有されてもいいに違いない。 そして信者や教団が元気であることが、教団の枠を超えて地域や社会全体にも直結するような回路も、宗教に対する無関心や拒絶感が強い今だからこそ、意識しなければならない。 |
第1回国際宗教研究所賞 近藤光博氏に授与 |
| 1月14日の国際宗教研究所シンポジウム終了後、第1回国際宗教研究所賞の授与式が行われ、受賞者の近藤光博東京大学東洋文化研究所非常勤講師に、脇本理事長から表彰状と賞金(30万円)が手渡された。 国際宗教研究所賞は、今日的な問題意識に立つ宗教研究において優れた業績をあげた者を顕彰するため、このほど創設された。 第1回の授賞は近藤氏の「宗教・ナショナリズム・暴力―ヒンドゥー・ナショナリスト運動のイデオロギーに関する研究」(2004年東京大学提出博士論文)に対してのもの。 同論文は、1998〜2004年にインド連邦の最高権力を担ったインド人民党(BJP)の母体を成す民族奉仕団(RSS)と、その関係諸組織(サンガ・パリワール)に属するトップ・イデオローグたちの言説及び論者自身の調査資料の分析から、現代インドのヒンドゥー・ナショナリスト運動の「イデオロギー」を明らかにしようとしたもの。 ヒンドゥー・ナショナリズムのイデオロギーの特質を包括的、体系的に明らかにしようとした「わが国では前例のない成果」であり、「現代インドの政治〓宗教〓社会研究の今後の進展に寄与するところ大であるのみならず、宗教研究一般の方法論の深化に資するところも少なくない」と評価された。 |
新宗連青年会初代委員長 石田f氏(妙智會教団前理事長)が逝去 |
| 新宗連青年会初代委員長の石田f(いしだ・のぼる)妙智會教団前理事長が1月14日午前7時29分、逝去した。80歳。 通夜は1月17日午後6時から、告別式は翌18日午前10時半から、東京都文京区大塚の護国寺桂昌殿で営まれた。喪主は長男の石田勝久(かつひさ)氏。 1925(大正14)年1月29日生まれ。1950(昭和25)年10月12日、妙智會教団開教と同時に、教団事務局に入局。理事を歴任、1987(昭和62)年5月14日に理事長に就任し、2002(平成14)年5月28日まで務めた。 1961(昭和36)年11月26日から1971(昭和46)年8月13日まで、新宗連青年会初代委員長。新宗連評議員、同財務委員を務めた。 |
マザーポテトのうた |
鬼は外 嘘つき鬼に豆を打て 涅槃図や 一期一会と梅の花 涅槃会や 諸行無常の思いして |
| かしはら ふさこ |
| 嘘がまことか真が嘘か…メディヤの時代携帯電話の多機能に驚く化石人間の私・へーッとびっくりばっかりしてられまへん、使える処だけ使うと割り切ると心が楽になりますの、そんなこんな時涅槃図を拝むと有難く人間の原点に戻れる様に思はれます。 世界が平和であります様に・地球を壊さん様に・合掌 |
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