新宗連結成50周年記念行事始まる
「21世紀 日本の宗教を考える」
まず大阪でシンポ開催

 

ボランティア相談員募集開始

新宗連50周年記念事業

宗教もしもし相談室

信頼回復の一環研修会を実施へ

11月スタート60人で


 新宗連(財団法人新日本宗教団体連合会、深田充啓理事長)は本年結成五十周年を迎え、記念事業を展開中だか、そのひとつとしてこの十一月一日から、宗教問題の電話相談窓口「宗教もしもし相談室」を開設する。これは宗教の信頼回復運動の一環として着手されるもので、ボランティアの相談員によって運営される計画。このたび、そのボランティアの募集を開始した。募集人員は六十人、計画では六月二十七日からボランティアのための研修会が始められる。

 新宗連が開設する「宗教もしもし相談室」は、十一月一日のスタートを目標に準備が進められているが、このほどボランティアの募集が開始された。募集人員は六十人。二十五歳以上で、研修に参加できる人。
 相談室は月曜日から金曜日の午後一時から午後四時まで相談を受け付けるが、当面は電話回線を二回線設置し、相談を受け付ける。一日四人の相談員が担当することになり、この相談員はボランティアによって支えられることになる。
 一人の相談員が一カ月に二日相談にあたるとして、最低四十四人のボランティアが必要となる。そこで、スタート当初の目標として六十人のボランティアを募集することとなったもの。
 募集要項では、この「宗教もしもし相談室」の開設の意義について以下のように説明している。 開設について  四月の上旬、東京・新宿、渋谷、池袋、日比谷、巣鴨などの街頭で、道行く人に無作為に同意を得て宗教イメージを聞く街頭インタビューを行いました。
 宗教と聞いて思い浮かべるイメージは「金儲け」「戦争」「宗教を信じる人は特殊な人」「自分には関係ない」、宗教団体のイメージは「怖い」「信用できない」「本当に必要なのか」。
 若者たちに聞いた宗教に関するイメージです。わたしたちは、その言葉を真剣に受け止めたいと思います。  しかし彼らの言う「宗教」は、日頃、わたしたちが信じ、行じている「教え」と同じものなのでしょうか。本当の「宗教の姿」なのでしょうか。政治やマスコミに利用された、一部の宗教のイメージが一人歩きしているとは言えないでしょうか。
 一度そうだと思い込んだもの、できあがったイメージを変えることは大変難しいものです。それらの誤解が解け、分かっていただける時がくるまで、じっと待っているだけしかできないのでしょうか。 トラブルの窓口に  わたしたちは宗教者として、その信頼回復のため行動しなくてはならないと感じたのです。そして、そのひとつとして、宗教に関するトラブル相談の窓口を開設しようと考えました。
 宗教はだれにとっても必要で大切なもの。それぞれ信じている教えは違っても、その心や思いはひとつです。そのことを堂々と主張できるような信頼回復のために、相談室を開設します。

これまで新宗連事務局にあった主な相談


* ○○会をやめたが、関係者が付きまとい、困っている。
* 宗教の本をもらってしまったが、捨てるに捨てられない。
* 兄弟が○○教会に入っていて困っている。
* 宗教の集まりだと誘われたが、壺を買わされた。
* 伯母が壺を買って隠しているようだ。
* 娘が○○教会に入ってしまった、何とかやめさせたい。
* ○○教に誘われているがどんな宗教か?
* ○○寺に物品を納めたが、大丈夫だろうか。
* 宗教法人○○教団と商取引の話があるが、安全か。
* 妻が宗教に凝ってしまい、やめるよう言ったら家に帰ってこなくなった。
* 妻が宗教に入り教団から離婚しなさいといわれたというが。
* 息子とどうもうまく行かない、相談できるところはないか。
* 息子が研修費125万円をすぐ振り込んでくれというが。
* 宗教をしてみたいが、どこかいいところを紹介してもらえないか。
* 葬儀の謝礼はいくらぐらいが相場か。
* 戒名料っていくらぐらいが適当か。
* 墓地の一部を還してくれと寺が言ってきたが。
* ○○宗のお経はどんなお経。
* 座禅をしたいがどこかいいところを教えてください。
* 誰かが電波を送ってくるんだけど。
* ドラマで、新宗教の教祖の部屋のセットを作りたいのだが。
* 新興宗教の変わった教祖を紹介して。

”望む声”で決断まず3年間運営

各関係者の協力で成立


 新宗連では結成五十周年記念事業について、一昨年から検討を積み重ねてきたが、昨年の六月の理事会でその実施要領が決定し、十月に宮城県仙台市で開かれた全国総会でその細目を最終決定した。
 そのなかに盛り込まれたのが宗教の信頼醸成活動の一環として行われる「宗教もしもし相談室」である。  この宗教問題の電話相談室は各方面から望まれているものであるが、特に一九九五年のオウム真理教事件以降、宗教法人法改正議論とともに「宗教界で何とか宗教問題に関する相談窓口ができないものか」と、その対応を望む声が聞かれた。
 当時はマスコミなどへの正しい宗教情報の提供の機能も含めて、「宗教情報センター」のようなものを設立して対応できないかなどの意見が見られたが、九八年に研究者を中心とする「宗教情報リサーチセンター」(略称・ラーク)が国際宗教研究所内に設置された。
 しかし、設立当初から「ラークは『宗教110番』の機能は持たない」とその役割を明確にしていたため、何らかの形での電話相談室の設置が望まれていた。
 新宗連は結成五十周年をきっかけとして、こうした問題に宗教界の責任を果たそうと設置を決定したもの。
 新宗連は当面二〇〇四年までの三年間運営し、その後の運営、形態について、三年間の経験をもとに見直すこととしている。  これまで一般からの電話相談は新宗連の事務局あてに単発的に寄せられてきてはいるが、組織的な対応は始めてのこと。国際ビフレンダーズの自殺防止センター、宗教情報リサーチセンター、日本弁護士連合会の消費者委員会やこれまで伝統仏教の有志僧侶によって行われている仏教情報センター、さらに佼成カウンセリング研究所などの関係者の協力を仰ぎ、本年二月には協力者会議が開かれ、そこでの意見交換をもとに開設プランが練られてきた。
 ボランティアの研修はこうした協力者の全面的な協力によって実施される。

謝罪と許しの偉大さ

人間の幸福のための協力

カトリック大司教 

白柳 誠一 枢機卿


 昨年はキリスト降誕二〇〇〇年という記念すべき年で、教皇にはそれを一つの転機にしたいという希望があり、巡礼と平和を訴えるという二つの意図があったと思う。
 教皇はキリスト教が形成された歴史的な場所で、モーゼ、キリストやその弟子たちが歩いた道を訪れたかった。そこで昨年来、イスラエルやヨルダンを訪問したが、中近東は世界史上重要な地であり、ユダヤ教・キリスト教・イスラム発祥の地でもある。教皇は現在もこの地で紛争が続いている事を人類の悲劇と受け止め、一日も早い解決と平和実現を望んでいる。
 この巡礼の旅は同時にカトリック教会の過去の過ちに対する謝罪の旅でもあった。
 かつてキリスト教の聖地がムスリムに占領され、キリスト者は聖地に巡礼できるようにと十字軍を派遣した。しかし十字軍は途中で略奪や虐殺の過ちを犯した。今回、教皇はそれを率直に認めて謝罪した。謝罪するには大きな勇気がいる。自分の行いではなく過去についての謝罪だからなおさらだ。  しかし許す側にはもっと多くの勇気がいる。今回の訪問でも、必ずしも両手をあげて歓迎されているわけではない。しかし教皇はキリストの教えに従い、繰り返し許しを求めたのだ。そして一日も早くお互いが許し合い、理解し合い、人間の幸福のために協力し合うことを望んでいる。  もともとヨハネ・パウロ二世は他の宗教に対し尊敬の念をもっている。教皇に就任してから、ローマのユダヤ教のシナゴーグなども訪問しており、今回の訪問はその一環でもある。シリアのモスクでは温かい歓迎を受けたが、シリア政府は教皇に政治的な問題にふれるよう期待していたようだ。しかし教皇は「クリスチャン、ムスリムが共同体の中で共存していくために『許し』が必要」とのみ訴えた。(談)

”当然”と受け止めて

宗教そのものの争いありえぬ

東京ジャーミー・文化センター副代表

セリム ユジュル ギュレチ氏


 宗教間の対話は非常に良いことで宗教そのものの争いは実際にはありえない。歴史的に見ても、いわゆる宗教戦争は人間同士の争い。人々の同情を集めるために「これは宗教的なもの」と利害関係を隠し、宗教は利用されている。
 私の母国トルコ政府の宗教庁も宗教間の対話を進めており、このニュースを聞いて当然の行為と受け止めている。
 あくまでも礼拝所に来るのはその人の任意だ。
 信じるという事は神と個人の問題で、そこに組織や他人も関与する事は出来ないというのがイスラムの基本的な考え方だ。
 モスクはキリスト教の教会のように一定の権威を持つ指導者がいる組織ではなく、独立した公民館のような所。今回の訪問も、シリア側から見ればモスク側のムスリムの宗教的努力というより、シリア政府の政治的なねらいがあったかもしれない。
 だから、イスラムの考え方から見れば教皇のとった行動は、彼自身の行動であり、その行動を彼自身がどのように位置付けているかが重要だと思う。
 私自身、キリスト教の教会や仏教寺院を訪問して断られた事はない。もちろんこの東京ジャーミィに教皇が来たとしても予約の必要はない。モスクは完全に開かれている。 (談)

ローマ教皇初のモスク訪問

2氏に聞く


 ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世は使徒聖パウロの足跡をたどり、「異なる宗教間や宗派間の和解を目指す巡礼の旅」を行った。
 四日から九日まで、教皇はギリシャ、シリア、マルタを歴訪。教皇のギリシャ訪問は、キリスト教会がローマ・カトリック教会とギリシャ正教会に分かれた一〇五四年の「大分裂」以来初めて。  教皇はギリシャにつづいてシリアに入り、首都ダマスカスにある世界最古のウマイヤド・モスクを訪問した。このモスクはウマイヤ朝時代の八世紀はじめ、キリスト教の教会だった場所に建設され、使徒聖ヨハネの廟があり、そこで教皇は黙祷を捧げた。
 教皇がモスクを訪ねたのも史上初めてのこと。出迎えたシリア最長老のイスラム法学者アハマド・クフタロ師らと会談し、「宗教対話を進め、ムスリムとクリスチャンの相互理解を進め、共同体を強化し、神の許しを得てお互いが許し合うことが大切」と述べた。
 今回の教皇の訪問についてカトリック大司教・白柳誠一枢機卿と東京ジャーミイ・文化センター(トルコ東京モスク)副代表・セリム ユジュル ギュレチ氏に聞いた。


新宗連の動き総支部

3千人の環境調査

捧誠会本部での初開催

<首都圏>
 首都圏総支部(稲子知義会長)は、十一日午後二時から東京・池袋の修養団捧誠会本部平和郷で本年度第一回総務会を開催。同教団での開催は初めて。会議に先立ち、全員で神前を参拝した。
 同教団の出居茂総裁が「祈りの言葉」を奏上した参拝では、出席者も低頭して出居総裁の言葉に耳を傾けた。出居総裁は歓迎のあいさつと「おことば」のなかで、住宅街に位置する同教団の近隣とのつながりに例え、宗教協力の必要性をユーモラスに語った。
 施設を見学したあと、平和郷ホールで総務会。黙祷、「いのち輝く」合唱、受け入れのあいさつについで開会のあいさつに立った稲子会長は「宗教、信仰が社会とどうかかわっていくかが問われている。来月に決定する新宗連の将来構想を受け、総支部・協議会がそれを表していくことが社会への貢献にもなります」と述べた。
 新役員の紹介では総務の田中啓三郎・埼玉県協議会常任委員(真生会)と青年会関東連盟の廣中成匡委員長(立正佼成会)が紹介された。任期満了に伴う役員の選出では、全役員を再選した。前年度の収支決算を承認したのち、本年度の環境活動を協議し、三千人を対象にした「環境にやさしいくらし」の実践調査を六、七月に実施することを確認した。
 ついで、十一月に開催する新宗連結成五十周年の総支部集会について協議した。そのなかで、同集会実行委員に青年会関東連盟の役員二人を加え、青年会との協同をすすめることを申し合わせた。また、開催内容の主題に環境を取り上げ、森づくり、緑化に詳しい横浜国立大学の宮脇昭名誉教授を講師に招くことなどを決定した。
 最後に本部事務局が結成五十周年事業の進捗状況を報告。十一月に開設する電話相談窓口「宗教もしもし相談室」のボランティアの協力を要請した。

〈近 畿〉
 近畿総支部(鉢呂神龍会長)は、四月二十六日午後二時から立正佼成会大阪普門館で総務会を開催した。
 冒頭、鉢呂会長は「二十三日の新宗連結成五十周年記念シンポジウムの運営も滞りなく行うことができました。運営してくださった先生方並びに、出席の諸先生に厚く御礼申し上げます」とあいさつした。
 シンポジウム、各府県の本年度事業日程などの報告のあと審議に入った。前年度決算案については、池田貢一郎監事の監査報告のあと、原案通り承認された。「新宗連環境プロジェクト」の委員選出については、今月に開催する専門委員会に一任することを了承した。
 六月三十日、七月一日に開催される、「日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会」への協力体制については、大会事務局と調整の上、ボランティアの人数や参加人数を算出し、各教団へ呼びかけていくことを申し合わせた。

〈東 北〉
 東北総支部(保積秀胤会長)は、八日午後一時三十分から福島県穴原温泉の旅館で、総会を開催した。
 保積会長のあいさつで開会。前年度事業報告、同決算報告、本年度事業方針・計画、同予算の発表が行われた。また、新宗連結成五十周年東北総支部記念集会については、来年三月十日に開催することを決定。実行委員長には木観市常任総務(パーフェクト リバティー教団)、副実行委員長に加藤剛央総務(立正佼成会)が就任し、実行委員会に青年を加えることを申し合せた。
 また、教団内人事異動に伴う役員変更が報告されたが、この中で一九八一年の総支部結成以来、二十年にわたって監事をつとめた永田百男氏(解脱会)に感謝状を贈呈することを決めた。
 このほか、将来構想など新宗連結成五十周年記念事業の進捗状況、四月二十三日に開かれた五十周年記念シンポジウムについて、本部事務局から報告が行われた。報告に関連して、保積会長は「今こそ日本の心を、平和を求める多くの人々に伝えていかねばならない」と述べた。
 なお、総会に先立って常任総務会が、また総会後、人権セミナーが開かれた。

新たなチャレンジ

京都 庭野平和財団シンポ


 庭野平和財団(庭野日鑛総裁)は、十日午前十時三十分から東京・新宿のホテルで「第十八回庭野平和賞贈呈式」を開催した。
 今回の受賞者は、聖職者で教育者でもあるイスラエルのパレスチナ人、エリアス・チャコール師(六十一歳)。
 贈呈式では庭野欽司郎専務理事が選考経過の報告をしたあと、庭野総裁から表彰状と顕彰メダル、賞金二千万円の目録が贈呈された。
 ついで庭野総裁が「チャコール師は民族の悲劇により避難民となり迫害を受けたが、暴力に対し暴力で報復するのではなく怨念と憎悪の悪循環を絶つために行動した」と述べた。さらに「真に自己の正当性を知る者とは、他の正当性を認める者」とし、「宗教は独善でなく、相互理解、寛容と信頼に基く協力が平和をもたらす」と述べた。
 このあと、チャコール師が記念講演。「かつて私は難民にされ、国外に追放され、第二級の市民とされ、見捨てられた人間として扱われた時期がありました。この経験ゆえに私は自分の置かれた社会環境を作り直し、すべての人が特定の宗教や国家の成員である前にまず、『いのちの子』として扱われるようにしたいと決意したのです。そしてあらゆる宗教、国籍、政治的信条を持つ学生に開かれた『マー・エリアス学園』を創立しました」と述べた。また、宗教者は他者との違いを互いに受け入れ、暴力に訴えることなく、互いに協力して地球に平穏な生活を実現する大切さを学ばなければなりません」と語った。

震災募金贈呈

WCRP日本委


 世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会(白柳誠一理事長)は、四月二十六日午後二時から、立正佼成会普門館特別応接室で、「震災募金贈呈式」を開催した。
 一月、エルサルバドルとインドを相次いで襲った大地震。WCRPでは被災者の救済並びに現地の復興に役立てようと、加盟団体・賛助会員を通して支援金の勧募を呼びかけてきた。この日、寄せられた義捐金(エルサルバドル震災に対し五百九十一万七千九百十一円、インド震災に対し千二百万九千百九十八円)を、それぞれ現地で継続的な活動を展開している六団体に贈呈した。
 エルサルバドルでの救援活動に対しては、日本ユニセフ協会へ二百万円、国連世界食料計画日本事務所(WFP)へ百万円、カリタスジャパンへ二百九十一万七千九百十一円を贈呈した。  インドでの救援活動では、特別非営利活動法人「JEN」へ三百万円、シャンティ国際ボランティア会(SVA)へ三百万円、印日仏教友好協会(パンニャメッタ協会)へ六百万九千百九十八円を贈呈した。
 贈呈式では、杉谷義純事務総長のあいさつののち、白柳理事長から支援金の目録が手渡された。
 つづいて記者会見が行われ、各団体から現地での活動状況や支援金の使い方などについて報告が行われた。

深田理事長が講演

WCRP日本委婦人部会


 WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会婦人部会(泉田佳子部会長)は、十八日午後一時三十分から、東京・代々木の「代々木倶楽部」で学習会を開催した。
 同婦人部会は、「人類の幸せを真剣に考え、女性の内的向上、女性としての使命と自覚を深めるため、宗派を越え、手を携えて学び合い、平和のために献身すること」を目的に一九八一年に設置された。これまでカンボジア難民の里親運動、カンボジアへ絵本を送る運動などを展開してきた。
 この学習会は同婦人部会が毎年開催してきているもので、今回の講師は深田充啓新宗連理事長。
 泉田部会長の開会あいさつについで、深田理事長が「二十一世紀の新宗連と宗教協力」と題して講演した。
 円応教教主である深田理事長は、はじめに円応教の歴史、教義のあらましを述べたあと、同教団の本部がある丹波篠山の四季折々の風物を紹介した。
 また、新宗連青年会委員長の時に、東南アジア青年平和使節団でタイ・シンガポールの各地を訪れ、戦争の悲惨さと平和の尊さを学んだことなどを語った。さらに、新宗連の今後の活動について「宗教協力活動を基盤として、各種の活動の充実化を図っていきたい」と語った。


2001年

新宗連50周年

足跡振り返る特別企画

「アジアの視点」で

懺悔行 こだわりに拍手
毎日新聞客員編集委員


 「懺悔行」  新宗連東南アジア青年平和使節団との言葉は、私の心を熱くする。一九八〇年の第三回使節団に同行させてもらい、タイの泰緬鉄道跡地、シンガポールの「血償の塔」、マレーシアのコタキナバルなど、日本の戦争による“悲劇の跡”を歩き、『毎日新聞』に報告記事を書いたときの高揚した気持ちが甦るからである。
 そのときの感慨の一端は本紙にもかつて一度書いたことがあるが、現場ならではの無残な戦争の実態を追体験できたばかりではない。「アジアの視点」から過去の日本の戦争を見直すことでくっきりと見えてくるものがあった。当時、ようやくアジアの視点を取り入れた議論も始まっていたが、懺悔行はまさにその先駆的な実践だった。
 「日本人が戦跡に出かけ遺骨収集、慰霊塔を建てるのはわかる。しかし私たちのこの旅では日本人の側だけではなく、むしろ一度現地の人の立場に立って考えてみたい」  これが第三回使節団の団長だった立正佼成会天谷忠央さんの出発に当たっての呼びかけだったが、事実、二十六人の使節団メンバーは敵と味方、戦闘員と非戦闘員のへだてなく、すべての犠牲者の前にぬかずき、戦争を懺悔する姿勢をくずさず旅を続けた。
 この懺悔行の道を開いてくれたのは、いまは「教主様」の円応教深田充啓さん、善隣教の力久隆積さん、それに立正佼成会庭野欽司郎さん、大慧會教団の石倉恒男さんら。この人たちがまだ若者だった七四年、若さにまかせてタイ・ナムトクの奥地に泰緬鉄道跡地を捜し当てるなどルートを開拓してくれたのはよく知られている。

 ここに“大東亜戦争”の証人が眠る。ブーゲンビリアの花が咲くかぎり、私たちは、あなた方の平安を祈りつづけます。

 合掌
 新宗連東南アジア青年平和使節団
 一九七四年三月二一日

 第一次使節団の深田団長らは、泰緬鉄道犠牲者の霊にこう慰霊と平和の誓いを朗読、ナムトクの鉄道跡地にタイ式の供養塔「サンプラプーン」を建立、この言葉を碑文に刻んで残した。
 戦争の理由は、当事国それぞれに何とでも言いつのることができる。しかし各国家エゴを越え、虚心に学び合い、隔たりのない現実認識をどう持つか。アジアとの友好関係、引いては自分たち日本人のあり方にかかわる問題であった。
 第三次使節団は、このナムトクの誓いの碑文に、感激の対面をすることから戦跡の旅を始めたのだった。先駆者の精神を引き継ぎ、平和への思いを深めていった。
 以来、今日まで新宗連青年会は、アジアの各地に使節団を派遣してきた。
 新宗連はその後、WCRP(世界宗教者平和会議)を支えるなど、世界レベルの平和運動を担ってきたが、その際、誤りのない羅針盤の役目をしてきたのがこの使節団の経験ではないだろうか。そんな思いの方々も多いはずである。
 二十一世紀を迎え、戦争の経験の風化が言われる中、わが国でも偏狭な民族ナショナリズムの風潮が、再び横行し始めている。それだけに懺悔行のこだわりは、やはり貴重である。これは前にも書いたが、新宗連青年会の先駆的なこだわりに、改めて拍手!である。


身近に潜む差別性

東北総支部で人権セミナー


 東北総支部(保積秀胤会長)受け入れによる「人権セミナー」(東日本会場)は、八日午後三時から福島県穴原温泉の旅館で開かれ、総支部役員など約五十人が参加した。同セミナーは新宗連同和推進連絡協議会(同推協)が企画し、毎年一回、総支部受け入れにより西日本、東日本を会場に開催しているもの。
 開会に当たり、保積会長が「人権問題について少しでも学びを深めたい」とあいさつ。生田茂夫同推協代表幹事が開催趣旨説明をしたあと、「共生時代の人権」と題して門馬幸夫・駿河台大学教授が講演した。
 門馬氏は、「秋田県のある被差別部落の家で、おばあさんと話をしていたら、『今は差別も無いし、娘もそんなことは知らないよ』と言っていたのが、娘さんが帰ってきた途端、真っ青になって黙ってしまった。ここに差別のすごさがあると思う」と述べた。
 そして、「今でこそあの家は羽振りがいいが、血統はうちの方がいいのだから、などとよく言われる会話だが、このようにねたみ心を差別に転化してしまうことがよくある。また、『女のくせに』などと言って、あとで『つい、うっかり』と口を濁すことがあるが、『つい、うっかり』は本音である」と述べ、身近に潜む差別性を取り上げた。
 最後に大内雅雄常任総務(パーフェクト リバティー教団)が閉会のあいさつをした。


新宗連協議会の動き

4教団30人参加

佼成会本部訪れる


 三重県協議会(草川畫一議長)は八日、毎年恒例となった教団訪問を行った。今回は立正佼成会本部を訪問、四教団三十人が参加した。
 小雨のなか、一行はバスで午後三時すぎに東京・杉並の同本部に到着。事務庁舎三階会議室で酒井教雄理事長から同会創立の経緯と教義について話を聞いた。つづいて施設見学。一乗宝塔を参拝したのち、法輪閣、大聖堂を見学した。
 午後六時から、第二団参会館八階ラウンジで夕食懇親会。松原通雄渉外部長が歓迎のことばを述べ、草川議長の発声で乾杯したあと、親睦を深めた。
 翌九日は、朝五時に起床し、毎朝六時から大聖堂で行われる読経供養に参列した。終了後、大聖堂二階の食堂で、一般会員とともに朝食をとり、午前九時、同本部をあとにした。
 つづいて、代々木の新宗連会館を訪問。二階会議室で新宗連事務局員から新宗連の活動について説明を受けた。つづいて会館内を見学したのち、午前十時三十分、東京をあとにした。  同協議会の一行は、学びを確認しつつ、一層の懇親を深めた。


山梨で環境 フェア開催

 山梨県協議会(小谷田昌亮議長)は、十二日午前十一時から甲府市リサイクルプラザで第二回環境フェアを開催した。
 昨年八月に同会場での開催したフェアが好評を得、今回で二回目となる。「環境にやさしいくらし、実践しませんか?」をテーマにあらゆる品々をリサイクルする工夫を学んだ。
 まず、会場に入って目につくのが、各家庭で眠っていた品々がところ狭しと並べられたフリーマーケット。また、廃油から作られる石けんの販売や環境への関心度をクイズで学ぶ「エコクイズ」コーナーなどが設けられた。
 工作コーナーでは、持ち寄ったペットボトルでけん玉や植木鉢を作ったり、包装紙や新聞の広告紙を使ってしおりを作ったりと、親子で楽しみながら取り組む姿が見られた。そのほか、牛乳パックでハガキを作るコーナーなどが設けられた。
 参加者は、ごみと思ってしまう物にひと工夫することで、ちょっとした生活用品に変わることに驚きを感じていた。


青近連の「1 コイン募金」

 新日本宗教青年会近畿連盟(青近連、小池繁昭委員長)は、兵庫県神戸市の「被災地NGO恊働センター」が中心となっているNGO「インド西部地震緊急救援委員会」の構成メンバーとして、大地震に見舞われたインドとエルサルバドル支援のため「1コイン募金」を二カ月間呼びかけていたが、最終的に総額五十七万三千八百二十九円の募金が寄せられた。
 「1コイン募金」は、インドとエルサルバドルの地震被災者の支援を行うため、身近な所で、「私たちにできることから」と呼びかけ、募金箱を設置し、手持ちのコインを少しずつ出し合っていこうというもの。
 青近連では、この趣旨に賛同し、二月初旬から委員を通じて各教団、教会に募金箱を設置し、募金の協力を呼びかけた。
 寄せられた募金は、同緊急救援委員会を通じて、現地復興のプログラムに使用される予定。
 また、青近連では、緊急救援委員会の現地調査団を招き、ピースフォーラムを行う予定。


設立記念シンポ

全国フォーラムネット


 四月一日にNPO法人(特定非営利活動法人)として発足した「明るい社会づくり運動(全国フォーラムネット、石原慎太郎会長)」の設立を記念したシンポジウム「まほろばの光フォーラム」(フォーラムネット奈良県運営委員会、同近畿拠点運営委員会共催)が、六日午後一時から奈良県文化会館で開催され、約千三百人が参加した。
 全国フォーラムネットは、立正佼成会開祖の故庭野日敬師が提唱し、一九六九年に始まった「明るい社会づくり運動」を法人化したもの。組織の枠組みを超え、様々な市民団体などと連携し「明るい社会」をつくることを目的としている。
 「まほろばの光フォーラム」では、松久保秀胤法相宗大本山薬師寺管長の来賓あいさつ、諸団体、諸宗教などによる平和の祈りのあと、アグネス・チャン日本ユニセフ協会親善大使がスピーチ。ついで、福祉、宗教など各界の代表によるパネルディスカッションが行われた。
 休憩をはさみ、記念コンサートが行われ、障害者らによる「わたぼうしコンサート」、わらべうたの継承・普及に取り組んでいる「まつぼっくりならまち少年少女合唱団」の歌声などが会場に響き渡り、参加者の心を和ませた。
 全国フォーラムネット設立記念のシンポジウムは、本年度中に全国各地の拠点等で開催されることになっている。 都宗連の理事会  東京都宗教連盟(黒澤国雄理事長)は、二日午後二時から東京・巣鴨の天理教東京教務支庁で定例理事会を開催した。
 東京都生活文化局の宗教法人係からの諸連絡についで、十一月開催の「宗教法人事務指導者研究協議会」について協議。会場を代々木の神社本庁大講堂に決定したほか、事前に各教団にアンケートを出して、テーマの「固定資産税関連の諸問題」について事例を収集することを申し合わせた。

憲法の現状をテーマに

政教分離の会


 政教分離の侵害を監視する全国会議(略称・政教分離の会、代表・小林孝輔青山学院大学名誉教授他)は十九日午後二時から、東京都文京区のシビックセンター区民会議室で、「挑戦を受ける日本国憲法―みんなで考えよう憲法の現状」をテーマに、第二十七回全国集会を開催した。
 小泉首相の集団的自衛権発言や靖国神社への参拝問題など、憲法問題が注目されるなか、国会では憲法調査会の審議が進んでいる状況を踏まえて、正面から憲法問題をとらえて集会が開かれた。  基調報告は西川重則事務局長。「はだかの国会・憲法調査会の全て」と題し、約一時間にわたり報告。西川氏は一九九九年のガイドライン国会をはじめ、憲法調査会での議論など国会での重要審議を傍聴してきた。同氏は「ガイドライン関連法」の成立をはじめ、憲法調査会の設置、「国旗国歌法」「組織犯罪対策法」の成立、「住民基本台帳法」の改正が行われ、基本的人権を蹂躙する危険をはらんだ法律の提出が予想されるとし、「戦後が終わらないのに戦前が始まっている」と語った。

あらたなチャレンジ

京都 庭野平和財団シンポ

第18回庭野平和賞の贈呈式


 庭野平和財団(庭野日鑛総裁)は、十二日午後一時から京都市東山区の立正佼成会京都普門館で「京都発宗教者の新たなチャレンジ―赦しと和解」をテーマにシンポジウムを開催、三百五十人が参加した。
 庭野欽司郎専務理事のあいさつにつづき、第十八回庭野平和賞受賞者のエリアス・チャコール氏による基調講演。「国籍や宗教が異なる人間を『いのちの子』として生まれたと理解し、違いを受け入れていくことが平和実現には大切です」と述べた。
 ついで、在日大韓基督教会川崎教会名誉牧師の李仁夏氏がコーディネーターとなりパネルディスカッションが行われた。パネリストはチャコール氏と黒住教副教主の黒住宗道氏、元広島平和記念資料館館長の高橋昭博氏、JEN(日本緊急救援NGOグループ)理事で立正佼成会渉外課長の根本昌廣氏。
 十四歳のとき被爆した高橋氏は、原爆投下機の機長ポール・チベット氏との出会いなどから、「米国に対して憎しみを持っていた。しかし、多くの米国の良識者と出会い、それは消えました。チベット氏と会って良かったと思っています。憎しみで憎しみを消すことはできないから」と語った。
 黒住氏は、岡山県の超宗派・教団の宗教者による「RNN人道援助宗教NGOネットワーク」の活動から、「共通の課題に取組む、すなわち協働・共働することによって必ずや相互信頼が生まれ、結果として相違点は克服できるものと信じる」と述べた。
 根本氏は、「真の赦しのためには、水に流すのでなく、歴史上の事実を正しく認識し、忘れずに、その上で赦していく。あるいは赦しを請うていく、そのために果たし得る役割が宗教にあるのではないか」と語った。

高らかに飛躍誓って

感涙の50周年大祭

青年部「行法経」読誦推進

大慧會


 大阪府堺市の大慧會教団(石倉恒男会長)は、三日午前十一時三十分から本部・本殿講堂で、開教五十周年大祭並びに第五十一回春季大祭を執り行った。
 玄題三唱、内々陣の開扉、「君が代」、会歌斉唱などにつづいて、ビデオ「五十年の歩み」が上映され、開祖の石倉保助師(法明さま)、石倉マツヱ師(普明さま)の肉声が流れると感涙のすすり泣きも聞こえた。
 大乗経典の奉読のあと、石倉会長が参拝者に向かって「お究呪の法」を授けた。
 このあと、会員代表による決定(けつじょう)表明が行われ、次代会長の石倉寿一青年部長、富川加寿美副会長、鷹取ヒサエ副会長が登壇した。このなかで石倉青年部長は、「開教五十年にあたり、青年部は『行法経』読誦を推進しています。全ての会員が心一つにして異体同心になるという、ご開祖さまの本義を肝に命じ経典読誦することを誓い決定とします」と述べた。
 石倉会長が登壇して法話、「五十年にあたり法燈継承を大きく掲げたが、私たちの行いによって法燈継承の姿を示すことが必要です。一生懸命行えば、必ずや過去の法華経行者の方々からパワーをいただけます。五十年を契機に大慧會の信仰をしているということを、声を大にして言えるよう努力して、もう一段大きな飛躍を果たしましょう」を述べた。
 最後に、鐵久也副会長の発声により、参列者全員で決定表明の万歳三唱を行った。

地球環境汚染に勝つ

6月6〜14日、都政ギャラリー

環境マンガ展PART11


 環境漫画をとおして地球環境問題を訴える「環境マンガ展PART・11」が六月六日から十四日まで、東京・西新宿の都政ギャラリー(東京都議会議事堂一階)で開催される。このマンガ展は、「地球環境を守る漫画家の会」(関根義人代表)が毎年開催しているもので、今回が十一回目。今年のテーマは「喝!地球環境汚染に勝つ!」。
 一月にスタートした米国のブッシュ新政権は、温室効果ガス削減を取り決めた「京都議定書」の拒否を突然発表。世界中を大きく落胆させた。
 マンガ展では、地球環境保全への関心を高める漫画をはじめ、危機にさらされている地球上の生きものたちを題材にした「レッドカード漫画」も登場。
 主な出展者・菅沼恭、関根義人、花村えい子、高月紘、里中満智子、やなせたかし、矢野功ほか。土・日曜日休館、入場無料。連絡先・同マンガ展事務局・〇三−三三五六−七〇五七。

立教83年迎える

大和山、教祖入山記念日


 青森県平内町の松緑神道大和山(田澤豊弘教主)は、五日、本部で立教八十三年「教祖入山記念日」を挙行した。
 祭儀に先立ち、田澤教主は本部・御神木前から奥宮までの約二キロの山道を徒歩登山。不動滝で水行を行い奥宮に向った。
 午後三時、奥宮前に白衣姿の信徒が参集して開式。自らの修行時代を教祖が綴り、作詞した聖歌『松の誉れ』を全員で唱和。ついで祭儀に移り、祭主の田澤教主が石笛を吹鳴したあと、祝詞を奏上。同教団を拓いた故田澤教祖に深い感謝を捧げた。

”過ぎたことは捨てろ”

善隣教立教記念祭

力久教主が説法


 福岡県筑紫野市の善隣教(力久隆積教主)は十九、二十の二日間にわたり、立教記念大祭を挙行した。
 十九日は午後七時から、救顕行完結妙合の御儀並びに立教記念大祭の祭典が行われた。この日、聖堂での式典に先立ち、午後六時から、原田の行場で教祖・力久辰斎師の修行した各地の神水を献上「御行の地御神水献上の祈り」を捧げ、各御神水を捧持して、原田の行場から本庁に向け出発した。
 「立教の地御神火御神水妙合」のあと、力久道臣継主により「救顕瑞妙合」が行われ、力久教主が祭文を奏上した。「御開顕」のあと、立教ガユの献上、鎮魂瑞拝受の儀などが行われた。
 二十日は、午前十時から、善隣プラザで「新陳代謝水焔熱祷の御祈り」と大運動会が行われた。  「御旗」の入場、「神呼び太鼓」で開式。五色のヌサの散華で式場が清められ、「御神尊様御行の地御神水妙合」「御霊殿天水妙合の御儀」につづいて力久教主、力久継主が入場、力久教主が祈祷台に上がり、「御璽経」を唱え「御開顕」を呼びかけた。
 力久教主は「千早経」を唱え、鈴を振りながら式場を一巡、「懺悔水札水流水之御儀」で、参列者一人ひとりが中央の天水に水札を流した。力久教主が慈光照射を行ったあと、「御霊殿天水妙合之御儀」が行われた。
 少憩のあと記念説法、来賓紹介、祝電披露、坂本学理事長のあいさつについで、力久教主が説法、立教当時の教義五ヵ条を紹介、逐条解説をしたあと、「善隣教の教えは、過ぎたことは捨てろ、皆と仲良くしましょう、の二つです」と教えの真髄を解説。最後に千日行第四百十八日目の教歌「我が善隣教(みち)の 霊(こころ)は宇宙健全な 世をば築かん 悟道のままに」を朗詠した。
 このあとは大運動会。支教会対抗リレー、ゲートボールレース、綱引き、家族対抗リレーなどが行われた。

社会変革の風を

佼成会「青年の日」の活動


 東京・杉並の立正佼成会青年本部(国富敬二青年本部長)は二十日の日曜日を中心に、全国各教会や地域で第三十二回「青年の日」の活動を行い、青少年が主体となって社会貢献活動、平和活動に取り組んだ。メインテーマは「社会変革の風をおこそう」。
 各教会ではそれぞれ独自のプログラムを実施しているが、主に「ユニセフ街頭募金」「アフリカへ毛布を贈る運動」「清掃奉仕」「チャリティーバザー」などを中心に行っている。
 福井県小浜市の若狭教会(児玉至央教会長)では、「いのちの毛布をアフリカへ」をスローガンに新聞に折り込み広告や、地元ケーブルテレビの協力を得て市民へ毛布の提供を呼びかけてきた。
 青年の日の二十日、教会道場に積まれた千四十六枚の毛布が青・壮年部員の手により、アフリカへの毛布出発式会場となった小浜公園に運ばれた。
 出発式のあいさつに立った国久昌利青年部長は「収集した毛布を小浜市の市長さんへ委ね、市からアフリカへ送ってもらう形を取り、市民一体の活動ができたと思います」と述べた。  
 この日の正午、全国各地の青年の日会場では統一プログラム「平和の祈り」を実施。全員が黙祷する中、「神仏と、大自然の恵みに生かされ、われ、いま、ここに世界平和の真心の祈りを捧げます」とのメッセージが朗読された。

喜びの「御霊地」

解脱会 一三八回春の記念祭


 東京・四谷の解脱会(岡野聖法法主)は七、八の両日、埼玉県北本市の「御霊地」で第一三八回春季大祭を挙行した。七日は、地元をはじめ、各界の来賓が多数参列して行われた。   午前十一時、天神地祇太神社殿前に設けられた特設ステージ上で岡野法主と岡野正理事長が見守るなか、国旗、本部旗、青年部旗、全国各支部の支部旗が入場した。  式典会場に大太鼓が朗々と響きわたるなか、本祭式典開式。「君が代」斉唱、拝礼行事についで、同会設立者の解脱金剛尊者(故岡野聖憲師)の在りし日の「御声」を拝聴した。
 つづいて、「御霊地」に永久保存される萬部供養の本証が収められた「おみたま櫃」が、全国の青年役員に捧持され入場。すべての霊を祀る萬霊魂祭(よろずみたままつり)塔前に安置されると、和服姿の女子青年らが生花や天茶などを捧げた。
 このあと、萬霊大供養並びに萬部供養を行った。
 式辞に立った岡野法主は、大祭の意義を説いたあと「人間社会は、一人ひとりの毎日の心がけと生活が一切を決めていきます」と述べ、信仰をもとにした生活の大切さを訴えた。また、参列した会員に「解脱金剛さまを心から信じ、不退転の信念をもって歩んでください。皆さんの大躍進を心から祈ります」と一層の精進を呼びかけた。
 来賓の祝辞、会歌斉唱を持って第一部を終了。第二部の直会は、岡野法主らによる、鏡開きで開会。各地からの演芸が奉納され、なごやかな雰囲気のなか、新緑の「御霊地」は喜びにつつまれた。

「年間参拝者」を表彰

敬心会本部で五月大祭


 東京・江東の敬心会(吉田霊朝教主)は、二日午後六時から本部神前で五月大祭を挙行した。  定刻、雅楽の調べが流れるなか、斎主祭員が入場。神前に一拝ののち、祭員それぞれが大祓祝詞、天地清浄祓祝詞、祝詞を奏上した。
 斎主の山本道雄責任役員が大祭祝詞を奏上したあと、「御神刀」を手に「エイッ」と気合いをかける同会独特の作法による「霊光霊力祈念の儀」を行い、会員の健康、家内安全を祈った。
 斎主の玉串奉奠をもって神事を終了。斎主祭員が退場したのち、参列者は「敬心会座右心訓」「敬心会モットー」を唱和した。
 場内を配置換えしたのち、吉田教主が参列者の前に着席。五月生まれの会員名が読み上げられ、吉田教主が一人ひとりに「厄病災封じのお守り」を手渡した。
 つづいて「本部祭典年間参拝」の表彰が行われ、この一年間、本部の祭典に休まず参列した会員三十二人に記念品が贈られた。
 講話に立った吉田教主は「五月は勝負(菖蒲)の月」と、いのちを支える稲を植える時季の重要性を説いた。また、今回初めて行った年間参拝の表彰について「祭典には休まず参拝してください。真似だけでもできる人は幸せです」と語った。さらに「私たちは神仏のご利益によって生かされています。いのちも体も借りているだけで自分のものではないのです。拝むだけでなく、敬うこと、敬神崇祖を忘れないでください。日常生活すべてが宗教です」と述べた。
 このあと吉田教主を囲んで和やかに恒例の直会が行われた。

福神抽選や少年剣道

大和教団で大國講大祭


 宮城県仙台市の大和教団(保積史子開祖、保積秀胤教主)は、三日午前十時から、仙台市近郊の大國神社で、大國講大祭を挙行した。ゴールデンウイーク後半の初日、桜の花が開くものの、身の引き締まるような寒風が時折吹き抜けるなかで保積教主が斎主となって式典が斎行された。
 「大國主大神神宣」「大和の神訓」「大和の心」を一同で唱和、修祓につづいて斎主一拝のあと祈願串の祈願が行われ、開扉、降神警蹕が行われた。
 献饌の儀につづいて、斎主が昇殿して祝詞を奏上、「御鈴の神事」が行われた。斎主の玉串奉奠につづいて役員、来賓、各代表が玉串を奉奠して礼拝した。このあと、保積教主から、大國講の認証および委嘱状、功労者の表彰状が手渡された。
 来賓の祝辞のあと、保積志弘嗣親があいさつ、「神様の子どもとして、神と人々の仲取り持ちとして、さらに精進して、奉仕させていただきます」と語った。
 ついで、保積教主が「私たちの命は、ご先祖様に祈られての命であります。その親、神様への願い事は必ずかなうものです」と明瞭に教えの真髄を語った。
 神事のあと、福神抽選の番号発表や少年剣道奉納試合、神輿渡御などが行われた。

両聖師大祭を厳修

妙道会、新緑の聖地で


 大阪市天王寺区の妙道会教団(佐原慶治会長)は、五日午前十時三十分から滋賀県志賀町の聖地で両聖師大祭を厳修した。
 眼下に琵琶湖を望み、新緑の鮮やかな聖地には、全国から多数の会員が参集した。
 玄題三唱で開式。献華・献燈ののち、「御旗」とともに佐原会長が宝塔奉安殿に入塔、祭文を奏上した。
 読経供養についで、「御真諦拝受の儀」。佐原会長、両聖師の「御真諦」を奉持した佐原光昭氏が出塔し、浮御台へ移動。佐原会長の手で「御真諦」が安置されると、参列者は黙然合掌し、「御真諦」を拝した。
 再び佐原会長は入塔して、宝塔偈を奏上した。
 ついで佐原会長の「ご教示」。佐原会長は、今年の大祭が立教五十周年の年であるとともに、昭和五十年の聖地開き以来、二十五回目であることを報告。立教当時から現在を振り返り「五十年という大きな節目を頂戴し、皆様のお力により、大聖堂を建立していただきました。聖地と大聖堂を頂戴し、会長としての役目を重く受け止め、生のあるかぎり、先輩同志の御心に沿うよう、大いなる努力と精進をさせていただきたい」と決意を語った。
 また、「世間の価値観は、損得勘定が中心で、人として生まれてきた喜びを感じる方が少ないものです。先祖供養をして、生かしていただいていることに感謝し、素直に喜べば少欲、満足の心が生まれます。これが幸せです。老いも若きも心の中に御法の灯火をかかげ、暗い世の中を明るくしていただきたい」とますますの精進を促した。
 このあと、大テント特設ステージに場所を移し、「立教五十周年奉祝『お楽しみ大抽選会』」が行われた。佐原会長らの放つ矢が的の数字にあたり、当選番号が決まるたびに、大きな歓声と拍手が起こった。

オープンな討論をさらに深めて!

アンケート

多岐にわたる回答内容

新宗連・コルモス共催シンポ


 新宗連(新日本宗教団体連合会、深田充啓理事長)とコルモス(現代における宗教の役割研究会、中川秀恭会長)は既報のとおり、四月二十三日、大阪市北区のグランキューブ大阪(大阪国際会議場)で、シンポジウム「21世紀 日本の宗教を考える」を開催、設定されたテーマやシンポジウムでの講演や討論内容がこれまでになかったものと注目を集めているが、当日の参加者から寄せられたアンケートからその反応を見てみよう。

立ち向かう姿勢画期的だった


 アンケートの設問は「本日のシンポジウムに関するご感想ご意見をお書きください」と「今後宗教団体および宗教者はいかにあるべきかとお考えですか」の二つ。自由記入の形式。

第1の設問について


 第一の設問に対する回答から見てみよう。
 設問自体が大つかみなものであったため、回答の内容は多岐にわたっている。企画に関するものやテーマ設定に関するもの、シンポジウムの運営に関するもの、さらに講師の選定やその話の内容、討論のあり方、さらには参加者自身の問題まであった。
 まず、シンポジウムの企画に対するものからみよう。 多様な現代 社会に対応
* 多様な現代社会における多様な宗教者の集会を企画・実践された懐の深さに感銘いたしました。
* このような催しの企画は大切で、主催者のお骨折りに感謝します。
* 21世紀に日本の諸宗教団体が、自らの課題、改革すべき点をオープンに議論し、立ち向かっていこうという今回のシンポは、画期的だと思います。 焦点が定ま っていない  おおむね企画を高く評価するものがほとんどであったが、中には、
* 課題をうまく取り上げていただきましたが、テーマが広範なこともあり焦点が定まっていない。 と指摘するものもあった。 6人の講師 について  基調講演をした六人の講師について、
* 石井先生の講演で五十代から六十代に宗教に対する抵抗感があるとは驚きであった。
* 養老氏の「都市の宗教と田舎の宗教」はとても面白い、興味が持てました。
* 井沢先生の「和」について大変感銘を受けました。
* 秋田先生の生き生きとした活動が印象的だった。
* 金子先生の話は筋が通っていて良くわかった。 と講師各氏の話はおおむね好評であったが、
* それぞれの先生の話をもう少しじっくりと聞きたかった。
* 時間の割には講師が多かったのではないか。
* 討論の時間がもっと欲しかった。 と指摘するものもあった。

良い面のアピールを

宗教意識の現状分かった

シンポ全体について


 シンポジウム全体に対する印象としては、
* 宗教を世間は信用していない。宗教は幹部の私利私欲や金儲けといった考え方をしている人の多さにびっくりした。宗教の良い面、なぜ信仰するのかということをもっとアピールすべきでは。
* 日本人の宗教意識の現状を理解することができた。これからの布教活動の参考になった。
* 井沢先生の「和」という話を中心に展開したのが面白かった。それだけ井沢先生の話が多くの人に刺激を与えたのだと思います。 今後の提言
* 同じ「21世紀 日本の宗教を考える」というシンポジウムを、既成の大宗教(浄土宗、浄土真宗、天台宗、真言宗、曹洞宗、日蓮宗、カトリック、日本基督教団等)の教学部長なり宗務総長なりを招いて、いわばパート2を開催していただきたい。
* 今後、「教団の課題」「宗教一般の課題」と分けて突っ込んだ論議のできる場を設けていただけたら、ありがたい。
* 男女共生参画社会における女性の力の評価の面から宗教人の役割についても議論を進めていただきたい。
* 今後とも考察、探求していかねばならぬ問題について大きなサゼスチョンを与えてくださった発言がしばしばあったので、本日の発言を文字にしてお頒かちいただければありがたい。
* 教団と宗教性、霊性の関係を考える必要を感じた。

”宗教エゴ”を反省”社会との対話”を

第二の設問について


「今後、宗教団体宗教者はいかにあるべきかお考えですか」との設問への回答の主なものを列記する。
* 社会的影響力が低下してきていると思います。今後は「いかに社会に益をもたらしているか」をアピールできるような活動を大いに推進していくこと、広報活動の推進、そしてその人材の発掘が急務だと思います。
* 各教団は設立当時の偉大な教祖、開祖に依存したまま、または同じ構造のままに進んできた。21世紀になったので、その時代に必要な望ましい教団へと自己改革、変革しなくてはならないのではないかと感じています。
* 宗教のそれぞれの立場からの目的は、心豊かな人間を目指すことであろうと思います。その目的を忘れ、宗教エゴに陥っていた反省を今回のシンポジウムで感じました。
* 個を中心とした宗教団体をめざしていく必要性を感じました。
* 信仰において内面性をより高めつつも、他の宗教との対話、社会との対話を積極的に進め、それを通じて自己および教団自身の成長を図る。「対話」が新しい宣教の形を見出すかもしれない。


巷と政治家の言論

子どもの危機を   どう見るか 尾木 直樹著


 巷の男どもが教育問題を話題にすると、「日教組が……」「徴兵制を導入して……」といった相変わらずの発言が幅を利かす。政治家は「新しい歴史教科書が……」「偏向教育が……」「日の丸・君が代が……」の演説ばかり。せいぜい「道徳教育を……」「心の教育を……」なのだが、その内容は、どうやら「お上のお仕着せ規範」のレベルみたい。そうした議論も、それなりの意味もあろうが、どうも教育現場から逸脱している気がしてならない。
 問題の本質は「社会の変化」に「学校」が対応できないでいるからだ。たとえば、「中・高の英語教育」をいくらがんばって勉強してもまるで無駄。国民全員(生徒も)が知っていても改革できない。だから、駅前英会話教室と留学が大繁盛。同様に、大学受験なら予備校だ。同様に、公務員試験・司法試験も専門予備校だ。つまり、六・三・三・四以外の「学校以外の場」が圧倒的価値を有するようになっている。
 無価値で抑圧いっぱいの学校が嫌われ、不登校が増加するのは当然だ。改革しようにも改革できない原因は、中央集権的統制にあるのだが、巷と政治家の議論は「統制強化」と「見当違い」ばかりのようだ。
 本書を読むと、たぶん「子どもに甘すぎる」「理想に過ぎない」との感想を持つ人が多いと思う。でも教育改革を考えてみたい人には、ぜひ読んで頂きたい一冊である。少なくとも、巷と政治家の言論が見当違いであることは分かる。(岩波新書) (太田 哲二)

書物は万人の大学

ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術 ・驚異の速読術 立花隆

 
 著者の現在の蔵書数は、三万冊だという。小さな町の図書館ぐらいの蔵書を持っていることになる。しかしここで紹介される本は、仕事上の読書ではなく、多くは「いま本屋の店頭にならんでいる旬の本」である。『週刊文春』に連載中の「私の読書日記」約五年分を一冊にまとめたものである。
 一九九九年のまとめであるが、現在日本では、毎年十三億七千万冊の本が発行され、そのうちの四割弱が書店の店頭に一応は並べられる。
 著者は、「本屋の店頭にいって、そのとき店頭にならんでいる本の中から、読んでみたい本、面白そうな本、ちょっと気になる本をワーッと買い集め(通常、一回二、三十冊ぐらい)、家に帰ってから、それにサーっと目を通して、紹介すべき本を選んでいく」という。そういうプロセスを経て書評にとり上げたのが、本書に収録されている三百冊である。
 収録されているのは新刊本ばかりではない。著者の仕事上の必要で読んだ専門書の類も収められている。フィールドの広さと学問の本質をとらえる巧みさで、本の中身についての情報を圧縮して濃密に詰め込んでいる。いい本はそのまま評価し、ダメな本は一刀両断している。  本書の後半にあたる部分は、忙しい現代人に参考になる“速読術”のアドバイスを提供している。
 氏は「私は書物というのは、万人の大学だと思っている。(略)何事かを学ぼうと思ったら、人は結局、本を読むしかないのである。大学を出ようと出まいと、生涯書物という大学に通いつづけなければ、何事も学べない」と結んでいる。
 書評子も本から多くを学んでいる。本をもっと愛読してもらいたいと願わずにはいられない。(文芸春秋刊) (澤木 香子)




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