米国同時 多発テロ
宗教界でも声明や行動

新宗連深田充啓理事長が談話

 九月十一日にアメリカ合衆国で起きた同時多発テロ事件によって、犠牲となられた多くの方々に対して、心より哀悼の意を表するとともに、行方不明の方々の一刻も早い発見、救出を願うものでございます。
 また、今回のテロ事件に対して、人類がまたしても悲しむべき行為を犯してしまったと、激しい憤りを感じるとともに、やりきれない気持ちで一杯でございます。
 こうした事件が起されてしまったことを思うとき、これまで世界平和を訴え、活動を行ってきた、われわれの不甲斐なさを感じるとともに、力不足を悔やむものでございます。
 私たち宗教者は、今回の事件を真摯に受けとめ、二度と再び引き起こしてはならないものと考え、より一層の宗教対話、宗教協力を推進し、真の平和実現への努力を惜しんではならないと強く自覚し、決意しなければならないと感じております。
2001年9月25日
                              新日本宗教団体連合会
                                       理事長 深田充啓
 

十一日発生した米国における同時多発テロについてこのほど深田充啓新宗連理事長は談話(別掲)を発表した。
 一方、新宗連首都圏総支部(稲子知義会長)では、十八日に開かれた総務会でこの問題について議論が行われた。さらに、新宗連青年会近畿連盟(小池繁昭委員長)は二十一日、「緊急メッセージ」の賛同団体に加わった。このメッセージは被災地NGO恊働センター(村井雅清代表)をはじめとする阪神・淡路大震災の被災地のNGO(非政府組織)などが、米国の同時テロ事件で、報復に反対するもの。近日中に英文に翻訳し、米国政府に提出する予定。二十日までに八十三の個人・団体の賛同があった。
 また、世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会(白柳誠一理事長)は、十一日米国で発生した同時多発テロについて声明を発表した。
 この声明では、「全世界を敵にした無謀な行為」と非難し「背景に宗教的心情があると言われていることを深く憂慮する」とし「テロ行為を容認する宗教などあるはずもなく、もしあるとすれば、それは誤った解釈に基づくものである」と断じている。また、ブッシュ大統領の「報復宣言」について「過剰な解決策が新たな問題を惹起したり、善良な市民を巻き込むことのないよう切に要望」している。
 新宗連加盟教団でも数々の行動がとられ、二十一日までに寄せられた情報は次ぎの通り 

大慧會教団
 機関紙「大慧」(十月一日発行)の裏表紙に次の文章を掲載する。また、本部、各道場の掲示版にも同文章を掲示している。
 「アメリカにおける同時多発テロの犠牲者のご冥福をお祈りいたします。一刻もはやく平和的解決がなされ、真の世界平和が実現することを祈念します」
立正佼成会
 庭野日鑛会長名で「米国での同時多発テロ事件」に対する談話を発表。全国の各教会で、犠牲者への祈りを捧げている。
松緑神道大和山
 事件発生以後、多くの信徒が大和山光霊殿において、事件の犠牲となられた方々に祈りを捧げている。
法公会
 二十三日の彼岸法要で、榊原法公会長が導師となり、犠牲者の供養を行うとともに、世界平和実現への祈願を行った。
霊波之光教会
 義援金の寄託など、被災者への緊急救援について現在検討している。
大和教団
 保積秀胤教主が、十五日に大市山大國神社で行われた秋の万塔慰霊祭(万燈祖霊諸魂大祭)で、犠牲者の御霊の平安を祈り、信者とともに黙祷した。
真生会
 事件発生以来、毎朝、総本山真生寺・各教会で犠牲者の慰霊とこの問題の平和的解決を祈願している。また二十三日付けの機関紙で、田中偉仁会長が問題に対する考え方を会員に示した。
玉光神社
 本山博宮司と本山一博権宮司が神前でお祈りをしている。二十三日の月次祭で本山宮司が「人間存在の本質である魂、神性に目覚めることこそ急務である」と講話した。
妙道会教団
 日々のご供養のなかで、テロ事件による犠牲者の冥福を祈るよう、会員へ伝達した。米国、国際機関への支援、今後予想される難民、特に婦女子に対して、任意の機関を通じて緊急支援を行うことを検討中。
神ながら教
 十四日朝の祈念のあと、水野兼辰総監が同時テロについて講話をした。
思親会
 二十日彼岸入りで黙祷をした。二十三・の秋季彼岸法要で黙祷し、犠牲者の御霊に花を捧げ、献香。飯島正三会長が法話した。
妙智會教団
 十四日の本部定例供養会で宮本丈靖会長を導師に参拝者全員で犠牲者の冥福、一日も早い復興、そして速やかな紛争の解決を祈願し、読経供養した。
解脱会
 十五日本部で行われた感謝日の礼拝に際し、参拝者全員で犠牲者の冥福を祈り黙祷を捧げた。
澄禅律院
 十五日、東京都武蔵野市での集いで、左藤滋光住職が「イスラム教が怖いのではない。人間が怖いのである」と語った。
善隣教
 二十日の感謝祭で、犠牲者の追悼、アフガニスタン地域の戦争回避、平和祈願の祝詞を奏上した。



来月17日開催迫る

式典をネット中継

新宗連50周年式典−新世紀への役割めざし

結成のころ
 戦後六年間に渡る占領政策も終わりを告げ、日本が戦争の焼け跡からようやく立ち上がり始めた一九五一年(昭和二十六年)、新宗連(新日本宗教団体連合会)は「信教自由の精神を昂揚し、宗教団体が相互に深く理解し、尊重しあって、緊密に提携し、宗教本然の使命である救世の聖業に邁進することによって、新日本の宗教的興隆に寄与し、世界平和の確立に貢献すること」(新宗連寄附行為第四条より)を目的に結成された。それから半世紀。新宗連は来月十七日、結成五十周年を迎える。
 五十年前、時を同じく設立準備が進められていた二つの連合体「日本新宗教連合」と「新宗教団体連合会」の団結により結成された新宗連。その結成声明書では、「信教の自由の堅持」「平和への貢献」と共に「宗教尊重の気風作興」が謳われている。戦後の混乱期に民衆の「貧、病、争」に対する救済の担い手として登場した新宗教団体の使命感の表れでもある。
 結成の翌年には日本宗教連盟の加盟も果たし、翌五三年三月には財団法人としての認可を得て、名実ともに社会的な存在となった。同年八月に初代理事長としてパーフェクト リバティー教団第二代教祖の御木徳近師を選出した。
10周年には
 結成十周年には「教団人セミナー」を開催し、加盟教団幹部が集い「宗教の社会的責任と役割」を探った。同じ年、全国規模の青年組織である新宗連青年会(新日本宗教青年会連盟)が発足。この青年たちにより、翌年から開催された千鳥ヶ淵戦没者墓苑での「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」は、本年で三十六回を数える。
ヤスクニ問題
 「信教の自由」「政教分離」「宗教協力」「国民皆信仰」の標語(四本柱)が誕生した六五年、第二代理事長に立正佼成会開祖の庭野日敬師が就任。この頃から、靖国神社国家護持に反対する活動が本格化し、国家に強制される慰霊ではなく、国民一人ひとりの心によって支える「靖国神社国民護持」を提唱した。
25周年には
 「いたわりの心」運動が提唱された結成二十五周年には、全国各地に地方組織(総支部)も整い、運動体としての拡がりを見せていった。結成三十周年には全国十一総支部三十六会場で集会を開催。テーマを「国民皆信仰―いま、魂のふれあいを」とし、各地での草の根運動を展開した。
 この「ふれあい」運動をバネに、平和運動の具体的実践として国連軍縮総会に向けての「核兵器廃絶・世界の軍縮推進運動」を実施(八二年)。核兵器廃絶を求める三千七百万人を越す署名を集め、新宿副都心で二万五千人の「平和行進」を行った。
40周年には
 結成四十周年には「いま、魂のふれあいを―地球のあしたのために」をテーマに、地球環境問題への取り組みを開始。全国の総支部・県協議会で地域の独自性による地球環境保全運動を推進している。
 この間、第三代理事長に松緑神道大和山の初代教主・田澤康三郎師が、第四代理事長に円応教の教主・深田充啓師が就任している。
注目の「将来計画」の発表
 来月十七日に行われる「新宗連結成五十周年記念式典」の会場は、東京・渋谷の「セルリアンタワー東急ホテル」。
 渋谷駅前にそびえる超高層ビルのセルリアンタワーは、本年五月にオープンしたホテルとオフィスを中心とした複合施設。「セルリアン」の意味は「青い空」。
 式典では宗教界をはじめ、各界から来賓を招待し、新宗連の新世紀における新しい活動「新宗連将来計画」を発表する。この計画は「新宗連の枠を越えて、宗教協力の輪を広げ、諸宗教の人々とともに、人類の福祉と平和に貢献するための新しいネットワークを構築する」というもの。これまで半世紀に渡り培ってきた「宗教協力」運動を新しい時代に合わせた形態で、さらに広げていく決意を表し、諸宗教の理解と協力を呼びかける。
 世界では紛争・対立の火種とされ、日本でも不信感が叫ばれる宗教が、新世紀において宗教本然の役割を果たすための枠組みを構築できるかが注目される。


“新宗連HP”から配信

新宗連のホームページ
http://www.shinshuren.or.jp


結成50周年式典の生中継
 この度、新宗連の結成五十周年記念式典の模様が、インターネット生中継で、同時配信されることとなった。この企画は株式会社NTT−MEの技術協力により実現するもの。
 パソコンによる接続は、まず新宗連のホームページhttp://www.shinshuren.or.jpを開き、「記念式典生中継」のボタンをクリックするだけ。このあと画面が自動的に立ち上がり、式典の模様が生中継される。配信されない場合、新宗連ホームページ上の「リアルプレイヤーのダウンロード」のボタンを押せばリンク先から無償の「リアルプレイヤー」をインストールでき、見ることができる。
 また当日は、生中継のほか四月二十三日に大阪市北区のグランキューブ大阪(大阪国際会議場)で行われたシンポジウム「21世紀 日本の宗教を考える」の様子もあわせてオン・デマンドで配信される予定


ブロードバンド時代<解説>

 九月十一日、アメリカで勃発した「同時多発テロ」は衝撃的な事件だった。しかし十年ほど前の湾岸戦争のとき、CNNが一社でそのありさまを二十四時間放送し続け、ニュース専門チャンネルの存在を印象付けたことに対して、このたびの事件ではテレビ放送のみならず、インターネットによる速報に強い印象を受けた。個人が発信するインターネットでの速報はテレビ中継と違う切り口を生み出した。誰もが報道できる側になることができるという事実を現前に示したといえよう(この場合、情報の信憑性は受け手の責任となることも重要な要素である)。
 この新たなシーンを実現可能なものにしたものが「ブロードバンド」という技術だった。最近よく新聞やテレビなどに登場するが、一言で言えば、「データ信号を周波数変調などで変調することにより、複数の信号を同時に送ることができる技術」である。もっと簡単にいえば「高速で大量の情報が送受信できる」というものだ。
 インターネットはすでに家庭まで普及しているがその技術はまだ多くは電話回線か、よくてISDN、PHS、携帯電話によるもので、その速度は早くても64〜128Kbpsである(コンピューターの計算は0と1の組み合わせによる二進法で単位はビットと呼ばれ、二の倍数になる。ちなみに漢字一文字の表示には16ビットが必要となる。一秒あたりのデータ量単位がbpsで表記される)。このくらいのスピードだと静止画が精一杯で、今までのインターネットの画像が「電子紙芝居」と揶揄されているのはそのためでもある。
 ところが、CATV(128Kbps)がまず常時高速接続を実現させ、ここに来てADSL(512Kbps、ISDNの八倍)、光ファイバー(10Mbps、ISDNの百六十倍)といった高速接続サービスが低価格で提供されるようになり、その普及とともにインターネットのコンテンツが一変しつつある。
 たとえばテレビ放送だが、見たい番組を放送時間にあわせて見るとか、録画したりという必要はなくなるだろう。コンテンツは見たいときにダウンロードして見るものになる(オン・デマンド)し、新聞も朝夕の宅配を待って読むのではなく、随時更新されるデータを必要に応じて読むものになるだろうし、場合によってはそこに音声や画像も送信され、紙の上で表現できなかった情報となる。
 インターネットの世界ではもともと高速(少なくともテレビ放送のレベル)環境を想定して準備をすすめてきたわけだから、接続環境さえ整えば普及はあっという間だろう。
 もともとインターネットは政治や宗教活動になじむ技術である。いささか旧聞になるが、「小泉内閣メールマガジン」のインパクトの大きさはまだ記憶に新しいし、オン・デマンドによる情報伝達など、ブロードバンド時代は宗教界における広報活動にも大きな変革をもたらすと考える。志茂田 誠(エーアール文化研究所)


効果的コミュニケーション
各自体験素材に
『リーダーシップ』学ぶ

青近連ソールフォーラム

 
 新日本宗教青年会近畿連盟(小池繁昭委員長)は一、二の両日にわたって、兵庫県氷上郡の円応教青年会館で第十一回ソールフォーラムを開催、約四十人が参加した。ソールフォーラムは、グループ作業による参加者自身の体験を素材として、効果的なコミュニケーションについて学び、それを通じてリーダーシップのあり方を研究するもの。
 一日、午後一時に開会式。はじめに小池委員長の開催趣旨説明についで、深田惠子円応青年会会長があいさつ。「本日は、コミュニケーションについて学習すると聞いております、皆様にとってこの二日間が、学びの多い研修としていただければ幸いと思います」と述べ、セッションに入った。
 まず全員で緊張を解きほぐすアイスブレイキング。対人関係の特徴をつかむ自己啓発検討表の記入後、参加者は三グループにわかれ実習を重ねた。
 分散された情報の中から、必要なものを選び出して課題解決していく実習、砂漠での遭難を仮定して生き延びるために必要なものを順位付けするコンセンサス(合意形成)実習などを行い、効果的なコミュニケーションのあり方を学んだ。
 コンセンサス実習後の全体会では、個人決定と集団決定の比較が行われ、どのグループも集団決定の方が正解との誤差が小さいことが確認された。スタッフが「これまでたくさん実習を見てきましたが、どの実習でも個人より集団決定の方がはるかに正解に近いものが見い出されています」とコメントした。
 二日目の最後の実習で、紐をつけた画用紙を背中に掛け、グループメンバー同士でお互いに気付いたことを書き合った。参加者からは「メンバーからのメッセージを励みに頑張っていきます」「新しい自分を発見できました」などの感想が語られ、今後の活動に生かすことを誓った。


盛況の横手集会

秋田県協 募金呼びかけ


 秋田県協議会(万田和市議長)は十六日午後一時から秋田県大曲市内の公民館で奥羽総支部横手集会を開催した。
 はじめに司会による開会の言葉のあと、新宗連旗を先導に松緑神道大和山・パーフェクト リバティー教団・妙智會教団・立正佼成会の教団旗が場内から舞台に向かって入場行進し、五十嵐啓至・運営委員長が大会宣言を述べた。
 万田議長の開会のあいさつについで、坂本尭・聖マリアンナ医科大学名誉教授が「環境問題を考える」をテーマに」講演をした。
 同総支部では毎年、集会の開催にあたって参加者に社会福祉協力のための募金を呼びかけている。
 今回は休憩時間を利用して約四百人の参加者に募金を募り、約十五万円の協力金が集まり、全額、松井正市・横手市社会福祉協議会会長に手渡された。

50周年集会に向け

東北総支部で常任委を

 東北総支部(保積秀胤会長)は、十八日、宮城県仙台市の大和教団神集殿で午前十時から常任総務会を開催した。
 十月十七日の新宗連結成五十周年記念式典の準備状況の報告のあと、結成五十周年東北総支部記念集会の会場を立正佼成会仙台教会で行うことを決定した。また、内容についても協議し、講演テーマや講師について意見を交換した。この集会は来年三月十日に開催することが決定されている。
 最後に新宗連青年会が来年開催するユースフォーラム二〇〇二について、斎藤京子青年会事務局長が同青年会東北連盟に受け入れの協力依頼を行い、出席者全員の了解を得た。
 このあと午後一時からは同会場で宮城・福島・山形三県の議長・事務局長会議が行われた。


猪苗代湖 夏のキャンプ  
青年会埼玉

 新宗連青年会埼玉県委員会(長島幸雄委員長)は八、九の両日、福島県猪苗代町にある猪苗代湖周辺で「サマーキャンプ二〇〇一」を開催した。
 このキャンプはリーダーを育成するとともにグループ活動、個人活動において人と人との関わり方を学び、自分の可能性を知るきっかけとなることを目的に行った。
 二日間キャンプのプログラムディレクターとして吉岡秀晃・ネイチャーアドベンチャージャパン代表が指導・運営し、参加者はグループワークで汗を流した。
 二日目、最後のふりかえりでは、二十四人のほとんどが初参加ということもあり、参加者から「最初イヤイヤながらに参加した。けど、このキャンプで色々な気づきができて楽しかった」「来年も行うのなら他の青年たちもぜひ参加させたい」という感想が聞かれた。


−米国テロ事件−紛争拡大に反対  首都圏総支部

 首都圏総支部(稲子知義会長)は十八日午後二時から山梨県甲府市内ホテルで本年度第二回総務会を開催。
 冒頭、米国で十一日に起きた同時多発テロの犠牲者の冥福と平和を祈り、黙祷を捧げた。ついで稲子会長があいさつに立ち「先般のテロ事件は、宗教間の対立によって戦争に発展しようとしている。もっと宗教対話を広げ、宗教協力を深める必要があるのではないでしょうか。日本にとどまらず宗教協力を世界に発信しなくてはいけない」と述べた。
 ついで第三十六回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典(8・14式典)、六・七月に総支部で実施した「我家の『環境にやさしいくらしの実践』調査」や、新宗連本部の環境プロジェクト、六月七日開催の理事会・評議員会、十月の結成五十周年記念式典の報告が行われた。
 つづいて、五十周年総支部記念集会について協議。集会のプログラムなどについて意見が交わされた。
 また、世界平和をスローガンに掲げる新宗連として、今回のテロ事件による紛争拡大に断固反対する姿勢を表明するよう、新宗連本部に提案することを採択した。

「将来計画」に対応 近畿総支部で専門委員会

 近畿総支部(鉢呂神龍会長)は、十一日午後二時から大阪市西区の新宗連大阪事務所で専門委員会(宮尾早雄委員長)を開催した。
 五十周年記念事業の進捗状況、各府県活動などの報告につづき、審議に入った。五十周年総支部記念集会について、各府県毎の集会日程を確認したあと、予算、統一テーマなどについて協議。十月十七日の五十周年記念式典で発表される新宗連将来計画を踏まえ、専門委員、各府県の議長・事務局長による準備の会合を本年中に二度開催し、継続審議していくことを申し合わせた。
 このあと、八月九日に新宗連会館で開催された環境プロジェクト第一回目の会合の報告を有路誠市郎・大阪府環境委員長が行った。

拘束性はないー宗教法人会計の指針

拡大宗法研 “注記”は求めず

田中義幸氏が講演 特徴を挙げ解説

 新宗連の宗教法人研究会(宗法研、出居茂座長)は、十三日午後一時三十分から、東京・代々木の新宗連会館で、第五十二回拡大宗法研を開催。今回は、日本公認会計士協会理事の田中義幸氏が「宗教法人会計の指針」について講演した。
 宗教法人の会計については統一の基準、指針は定められていない。宗教法人がそれぞれの財務規模、法人運営の特性にあわせて会計様式を整え、処理していたが、日本公認会計士協会(奥山章雄会長)は、本年五月に「宗教法人会計の指針」を発表した。
 田中氏は、九五年の宗教法人法の改正を受けた形で、同協会東京会公益法人特別委員会が検討を進めてきたこの指針の概要と特徴を説明。その中で「宗教法人の現状に立って、会計側からの要請を最小限に抑えた」と述べた。
 特徴として、宗教法人法で定める計算書類の範囲にとらわれず、同法の枠組みを超えた計算書類の体系を提案している点を挙げた。また、公益法人会計基準等と異なり、計算書類を補足する情報の注記を求めていないことを説明。「注記するかは情報開示の問題であり、宗教法人の自主的な判断に委ねている」と述べた。
 そのほか、「資金範囲を例示していない」「評価困難な資産は備忘価額を付することも可能。宝物などの特有財産は価額を付さないこともできる」「減価償却の手続きを任意とした」などの特徴について解説した。
 質疑応答では参加者から、七一年に発表した会計基準案との整合性などが指摘された。田中氏は「この指針は研究報告であり、積極的に宗教法人に働きかけるつもりはない」と指針の拘束性を否定した。

政治委で新井委員長が再選
 新宗連政治委員会(新井三知夫委員長)は、八月三十日東京・代々木の新宗連会館で委員会を行った。委員が改選され今回がはじめての委員会であり、委員の自己紹介につづき、新井三知夫委員長を再選した。
 このあと、新宗連の政治姿勢について審議。引きつづき十二月下旬に一泊二日で議論を深めることを申し合わせた

 

“訪問研修”を実施 京都府協議会、天恩教で

 
 京都府協議会(滝瀬惠一議長)は十六日、研修のため京都府笠置町の天恩教本庁(鉢呂神龍教主)などを訪問した。
 午前十時三十分、神前に参拝。山本哲也天恩教青年部長による教団沿革の説明のあと、鉢呂教主があいさつに立った。
 鉢呂教主は自然豊かな当地の環境について述べたあと、「本庁は京都・衣笠にありました。建物も道路も狭く、昨今は自動車で来られます真者さんも多いので、平成
五年にこちらに移転したのです。これからも、一つひとつ初代、二代の意志をついで、真行の実践をさせていただきたい」と語った。
 このあと、奈良市に移動。昼食ののち、春日大社を正式参拝し、鉢呂教主が代表で玉串を奉奠した。参拝中は、中東弘春日大社権宮司が同神社の由緒などを説明し、「ここ本殿まで、たくさんの小川を渡ったと存じます。川で禊祓いをし、そして、ここに来たときは、神と同じような心境になり、玉串拝礼をするという意味があるのです」と述べた。


都宗連で理事会ひらく

 東京都宗教連盟(都宗連・黒澤国雄理事長)は十三日午後二時から、東京都中央区の築地本願寺で理事会を行い、十一月九日に東京・代々木の神社本庁で開催される第三十二回宗教法人事務指導者研究協議会の運営について協議した。
 今年度の研究協議会では、東京都が「最近の宗務行政」、公認会計士の治田秀夫氏が「固定資産税関連の諸問題」について講演をする予定

「政教分離」テーマに   長野県協が学習会 

長野県協議会(小林敏男議長)は十八日午後、長野県上田市の旅館で常任委員会と平和学習会を開催した。
 平和の祈りで開会、小林議長のあいさつのあと会議に入り、日本聴導犬協会から依頼のあった募金活動の報告、青年会長野県委員会の活動報告があったのち、北関東総支部の常任総務会の受け入れについて協議した。
 会議のあと学習会が行われ、「政教分離を学ぶ」をテーマに廣橋隆本紙編集長が講師となって、約二時間にわたり講演と質疑応答が行われた。
 講演では、小泉首相の靖国神社への参拝で大きな問題となっている憲法二十条の政教分離の問題に、信教の自由の関係と明治憲法と現行憲法の相違を解説。「国家と宗教」について「これまで、日本型の政教分離は国家からの宗教への干渉が中心に問われてきたが、宗教団体からの政治権力への関与の問題も考えていかなくてはならない」と述べた。


青年委も学習会
 新宗連青年会長野県委員会(柳沢宏亜委員長)は十六日午前十時から、立正佼成会上田教会で平和学習会を開催した。
 千曲川の河川敷でゴミひろいを行ったあと、北関東総支部の志村匡央青年担当総務が、アメリカでの同時多発テロ事件を題材に「平和について考えよう」と講話した。
 学習会のあと菅平オートキャンプ場に移動。交流会とレクリエーションを行った。


東北・北海道地区  税務、登記など  
山形宗教法人実務研修会

 東北・北海道地区宗教法人実務研修会が六日、山形市内のホテルで開催された。
 この研修会は、文化庁及び開催都県の主催、日本宗教連盟の協力で行われているもので、今年度はすでに埼玉県(関東甲信越静地区)、宮崎県(九州地区)、山口県(中国・四国地区)の各県で開催されている。
 研修会の目的は、各宗教法人の法人事務担当者の法人意識と事務能力の向上をねらいとしている。
 研修会では、文化庁文化部宗務課の担当者が「宗教法人の管理運営」について説明した。
 「宗教法人の税務」「宗教法人の登記」「宗教法人の実務」について、山形税務署、山形地方法務局、山形県庁の各担当者がそれぞれ詳細に説明した。

 

“野宿者問題”など 7分野21講師で

部落解放・人権夏期講座

 
 部落問題を中心に様々な人権問題や教育・啓発活動について学ぶ第三十二回部落解放・人権夏期講座(主催=部落解放・人権夏期講座実行委員会)が、八月二十二日から三日間、和歌山県の高野山で行われ、企業、行政、宗教関係者など約二千人が参加した。
 一日目、三日目は高野山大学松下講堂、高野山会館ホールの二会場で、武者小路公秀・反差別国際運動事務局長をはじめ六人の講師による全体講演が行われた。
 二日目は、参加者が自由に課題を選択できる課題別講座が高野町の諸施設で行われ、入門、歴史・理論、教育・文化など七つの分野で二十一人の講師が熱弁を振るった。
 昨今の社会問題を捉えたものでは、全国ハンセン病療養所入所者協議会の高橋重二郎会長が「ハンセン病と隔離の九十年」をテーマに、社会福祉法人プロップ・ステーション竹中ナミ理事長が「ITが拓く新しい福祉」をテーマに、大阪市立大学島和博助教授が「野宿者『問題』の現状とその『解決』」をテーマに講演をした。
 島氏は、寄せ場である大阪・釜ヶ崎(あいりん地区)を中心に野宿者問題について言及し、「釜ヶ崎には野宿者が社会問題化する以前からいました。二万から二万五千人の単身の日雇労働者がここにいて、仕事がなくなり収入が途絶えると、簡易宿泊所から出て野宿するのが昔から当たり前でした。しばらくして仕事が見つかると簡易宿泊所に戻る」と説明。
 また、「野宿者はサラリーマンをリストラされた人という偏見があります。調査したら、百人中いわゆるサラリーマンは一人でした。六割が日雇労働者で、建設の飯場で働いている人も含めると、全体の八割になります。根本的に隠蔽されているのは社会で最初からセーフティーネットと言われるものの外側にいる人がたくさんいたのです」と述べた。
 「しかし、釜ヶ崎のような寄せ場があったお陰でむき出しの貧困はある程度隠されていました。そこの部分を多分大部分の人が見てこなかったし、だれも近寄ろうとしなかったと思います。そして、昨今寄せ場の中でにっちもさっちもいかなくなった人が増え、生活しやすい公園などに出てきたのです」と急増している野宿者の背景について語った。

関東大震災の秋季慰霊大法要を

 都慰霊教会 常陸宮ご夫妻迎え

財団法人東京都慰霊協会(貫洞哲夫会長)は、一日午前十時から東京・両国の東京都慰霊堂で「関東大震災・都内戦災遭難者 秋季慰霊大法要」を開催した。
 常陸宮・同妃両殿下が入堂して開式。日蓮宗池上本門寺の酒井日慈貫主の導師による読経につづいて、東京都の石原慎太郎知事(代読)、東京都議会の橋本辰二郎副議長らが追悼の辞を述べた。また、両殿下につづいて主催者、遺族代表、協賛団体代表らが焼香した。
 閉式後、一般参列者が焼香する中、関東大地震が発生した午前十一時五十八分には、弔霊鐘三点を打ち、黙祷を捧げた。
 震災記念日のこの日、慰霊堂に参拝する都民はあとを断たなかった。


視点 米国同時多発テロ

“宗教協力”の真価を
“報復の連鎖”断てぬか


  十一日ニューヨークの米国経済の象徴ともいうべき世界貿易センターに、ハイジャックされた旅客機が激突、その映像が全世界に中継されるなかで同時多発テロ事件が展開された。
 全世界に衝撃を与えたこの事件で、多くの貴い命が失われたのをはじめ、事件後二週間を経ても数千の人々が未だなお行方不明である。こしたテロは許せざる行為であることはいうまでもない。
 ブッシュ米国大統領は翌十二日「単なるテロを超えた戦争行為だった」と位置付け、「我々は断固とした決定と解決のために団結しなければならない」と断固たる軍事的報復の姿勢を表明した。
 小泉総理はいち早く米国支持と支援を表明、支援内容の説明のため二十四日渡米した。
 米国の断固たる姿勢は「すべての外交手段と情報、司法機関、経済力、必要なすべての武器を用いて、世界のテロネットワークを破壊する」とブッシュ大統領が述べているように、核兵器の使用も辞さないという姿勢だ。核兵器について冷戦時代の抑止力としての機能であった頃とは時代も変わったという解説もある。
 こうした米国政府の強固な態度とそれを指示する米国民の様子が伝えられているが、米国西海岸に住む知人から頻繁にメールが入っている。その内容は米国のメディアは報復ムード一色だが、インターネットのメールのやり取りでは「戦争はたくさんだ」といったものがほとんどで、米国市民は内心では紛争の拡大を望んでいないというものである。それはニューヨークから遠く離れたカリフォルニアの住民で衝撃を実感していない者の感想とは言い切れない悲痛さを含んだ文章だ。
 新宗連の深田充啓理事長はこの事件について談話を発表、世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会の白柳誠一理事長も声明を発表した。
 ともに犠牲者の冥福を祈り、テロ行為を批判するものであるが、この事件に対する宗教者がどのように受け取るべきかを示唆している。このテロを宗教ゆえの行動ととるべきものであることはいうまでもないが、両者の見解は紛争の拡大を抑制し、平和の回復を望むものである。
 新宗連は来月結成五〇周年を迎える。終戦直後、平和憲法のもとに誕生した新宗連は「宗教協力」を提唱、これを旗印に歩んできた。前世紀では想像すらできなかった「宗教対話」と「宗教協力」はいまやWCRPを舞台に、世界的思潮となってきている。二〇世紀に花開いた人類の英知といっても過言ではないだろう。
 二一世紀の冒頭、世界に冠たる大国で悲惨な事件が起こされた。「文明の衝突」などといったニヒルな評論で澄ましていてよいものであろうか。二一世紀に与えられた人類への大きな課題と受けとめられはしないか。それは、「報復の連鎖」を断ち切ることなのではないだろうか。
 紀元前から繰り返されてきた「報復の連鎖」をこの二一世紀に断ち切ることはできないものであろうか。新しい戦争を拡大することなく、人類を幸福に導く使命が宗教者に課せられていることは言を待たない。(廣橋 隆)


着実に平和に役立って

市民がどっと  輪広がる大和山バザー

全国12会場 人気の「ミズ」

 
 青森県平内町の松緑神道大和山(田澤豊弘教主)は七、八日の両日、同県五所川原市市役所前の「お祭り広場」で第二十七回大和山チャリティーバザーを開催した。
 初代教主・田澤康三郎が、一九七四年(昭和四十九年)ベルギーで開催された世界宗教者平和会議(WCRP)第二回大会で「世界平和は、頭の中で考えるだけでは人類のもとへはやってこない。できることから行動
を始めよう」と提案。「世界平和の招来のためには、議論より実践が大切」という精神から、『一食を捧げ、一欲を節する運動』を提唱した。翌七五年に当時の青年たちがその精神を体現しようと五所川原で開催したのが、このチャリティーバザーのはじまり。今年で二十七回目を迎え、今では全国十二会場で行われている。
 七日朝、前日まで降っていた雨もやみ、早くから広場正面入口前は、バザーに訪れた市民であふれていた。
 午前九時、広場正面入口で開会式。花束贈呈のあと、田澤教主が「このバザーは、確実に平和のために役立っています。皆さんが手を取り合って行っている行動が平和の光を灯しつづけることになるのです」と述べた。
 つづいて「世界平和祈願日の歌」を唱和し、田澤教主と来賓代表がテープカット。同時に花火が打ち上げられ、青、赤、黄、白、緑の風船が空高く舞い上がると待ちわびた市民は会場内にどっと押し寄せた。
 会場には、全国各地から野菜や果物などの特産物をはじめ、一年がかりで準備した衣類や日用品など、多くの品々が所せましと並べられている。また、ドーナツ、うどん、そばなどの飲食コーナーもあり、会場は終始熱気に包まれていた。
 毎年売切れる人気商品「ミズ」は例年同様、買い物客を集めていた。「ミズ」とは、白神山地産の山菜で、東北地方では主におひたしにして食べられる。毎年早々に品切れとなるので、今年は例年より多く準備し、買い物客の要望にこたえた。
 八日午後二時、二日間の日程を終え閉会式。
 ここで田澤教主が「二日間、皆さんの真心に感謝します。皆さんの働きぶりとこれだけの天候に恵まれた,神様のみ教えの下、必ずや大成功を収められたと確信するものであります。」と奉仕者の労を労った。
 バザーの収益金は二日間で約一、八〇〇万円にのぼり、WCRP日本委員会の世界平和開発基金を通して、主にアジアのハンセン病の治療、リハビリや医療、教育、福祉に役立てられる。


教祖の昇天18年祭

捧誠会 悠久世界平和郷で


 東京・池袋の修養団捧誠会(出居茂総裁)は、八月二十六日正午から、静岡県沼津市だるま山の悠久世界平和郷で「教祖ご昇天十八年祭並びに第十六回合祀敬霊祭」を斎行した。
 同平和郷は、眼下に駿河湾がひろがり、正面には「霊峰富士」が望める絶景の地。平和郷の最も高い位置に、教祖・出居清太郎師と会母・出居菊の師を祀る「御霊所」がある。一九七七年(昭和五十二年)十月に建設された「御霊所」には全国各地から大勢の信者が参列した。
 「血染めの御旗」につづいて、出居総裁が入場して「教祖礼拝の詞」を奏上。「みおしえ拝誦」、玉串奉奠のあと、青木恒春会長があいさつした。ついで出居総裁が「お言葉」に立った。
 出居総裁は、本年六月の発会六十周年を契機に、同教団が「真の人間の世紀」を提唱したことを紹介したあと、「みおしえを学び、実践してこられた先輩各位のみ霊に改めてご冥福を祈りつつ、霊峰富士の彼方に目をはなち、教祖のもと、常に魂を磨くことを誓います」と述べた。また、生前の出居教祖の思い出を語ったあと、六十周年の記念行事について「皆様の時間と労力を惜しまずに準備に打ち込んでくれた姿を拝見し、まさに教祖の激励のお言葉が十八年を経た今日も脈々と皆の胸に生きつづけていることを確信しました」と結んだ。
 つづいて、「御霊所」前にある「敬礼塔」で合祀敬礼祭が行われ、物故功労者と会員の「奉祀の儀」が行われた。 このあと参列者一人ひとりが「御霊所」に安置してある教祖、会母の座像に拝礼し終了した。

 

吉田教主が講和

敬心会本部で九月大祭


 東京都江東区の敬心会(吉田霊朝教主)は、二日午後六時から本部・大広前で九月大祭を行った。
 斎主、斎員が入場して開式。修祓、天地清浄祓祝詞、祝詞奏上のあと斎主の横谷一治責任役員が九月大祭祝詞を奏上し、神刀による「霊光霊力祈念の儀」を行った。斎主が玉串を奉奠したあと一同で「敬心会座右心訓」を奉読。ついで巫女舞が奉納された。
 このあと吉田教主が講話を行い、「どこにも幸せと不幸のもとがあります。『念じる』とは、『今』気がついた『心』を実行に
移して行くことを表わしています。毎日の生活の中で、どんなに些細なことでも実行に移して行くことが、幸せにつながります」と述べ、日々の信仰と努力の大切さを語った。

立教記念大祭と例祭

日本神宮 賑やかに直会も


 北海道帯広市の日本神宮本庁(中島秀典管長)は十五日午前十一時三十分から、本宮・帯広明神大社で、立教記念祭並びに明神大社の例大祭を斎行した。
 参列者が手水を使って拝殿に入り、大太鼓の連打で開式。斎員が入場した。修祓の儀につづいて、斎主の中島管長が開扉するなか降神警蹕。ついで献饌の儀が行われた。
 中島管長が大祭祝詞を奏上したのにつづき、教理をあらわした「日本神宮御神文」を奉読した。
 斎主・中島管長が玉串を奉奠、つづいて参列者全員が玉串を奉奠して参拝した。撤饌の儀につづいて、昇神警蹕の儀が行われ閉式した。
 式典のあと、参集殿で直会が行われ、中島管長のあいさつ、来賓の祝辞につづいて乾杯が行われ、神前に捧げられたアキアジ(サケ)や野菜の鍋が参列者に振舞われた。
 このあと、芸能大会がにぎやかに行われ、奉納演芸や、カラオケ大会がくり広げられた。
 なお、前日の十四日午後七時から宵宮祭が斎行された。


盛夏の炎で祈願

大三輪教の大護摩祭


 奈良県桜井市の大三輪教(迫泓管長)は、八月二十六日午後一時から、夏季大祭大護摩祭を斎行した。
 はじめに本殿で式典が執り行われ、修祓、献饌、天津祝詞奏上ののち、迫吉晴斎主が大祭祝詞を奏上した。迫斎主による玉串奉奠についで、参列者全員が順に玉串を奉奠した。
 太鼓の音とともに、斎主、斎員をはじめ、参列者全員が本殿前の広場に設置された護摩壇へ移動した。
 祝詞を奏上したのち、護摩壇がたいまつで点火され炎が上がると、白装束に身を包んだ数人の教師が、信者の願いがこめられた護摩木に九字をきり、炎の中へ投げ入れていった。
 次々と護摩木が投げ入れられるとともに、炎が次第に大きくなり、その煙が天空へと伸びていく。護摩壇の周囲を取り囲んだ信者らは、護摩火に向かい手をあわせ、一心に般若心経をとなえ、所願成就を祈願した。

 

思親会 思青塾サマーセミナー

神奈川県伊勢原市の思親会統合青年部(伊藤章生部長)は、十五、十六の両日、「思青塾サマーセミナー」を大宮殿で開催した。思青塾の正式名称は「思親会青年塾」。「体験学習を通じて一人ひとりの心が、現実を作っていくことを学びあい、法華経を日常生活の中で発信できる青年を育てる」ことを目的としている。
 十五日、午前十一時、執行部が「ある若者のつまづき」と題し、他人とのトラブルとなった具体的な事例を紹介、共通項を見いだし「いつも同じようなトラブルに陥ってしまうのは他人の責任ではなく本人の心癖が原因」と解説した。午後は、「明治維新の背景」と第し、情報を瞬時に全国に伝えられない時代に、維新の志士はどうして瞬時に問題意識をもちえたのか、時代背景を交えて解説した。
 このあと「傾聴」の「ロールプレイ」実習を行った。
 十六日早朝、仏舎利塔で三十分の瞑想のあと、会場に戻りひとりの参加者が抱える問題について全員で解決の方法を話し合った。
 閉講式で執行部の内島康親さんは「法華経に教えていただいている、希望あふれる理想の世界を現実のものとするために、身近な体験から学んでいこう」と結んだ。このあと参加者は「お彼岸」にちなみ、全員でおはぎを作って味わった。
 思青塾は一年間、春・夏・冬・新年の年四回開講され、今年で三期目を迎える。

教会長会の研修  円応教

 兵庫県山南町の円応教(深田充啓教主)は七日、教会長会研修の一環として、深田教主夫妻、深田惠子恵主夫妻、小坂和導理事長はじめ全国の教会長九十八人が、東京・杉並の立正佼成会本部と埼玉県北本市の解脱会御霊地を訪問した。
 一行は午前九時三十分、バス三台で立正佼成会本部に到着。法輪閣を見学後、一乗宝塔と、大聖堂を参拝した。酒井教雄立正佼成会理事長の歓迎あいさつのあと、深田教主があいさつした。
 このあと埼玉県へ移動。午後二時すぎ、解脱会御霊地に到着した。解脱会では岡野聖法法主夫妻はじめ責任役員が一行を出迎えた。
 天神地祇太神社殿の前で、岡野法主の歓迎のあいさつを受け、真善美の象徴である三健碑などの説明を受けたのち、解脱練心館へ移動。練心館は、埼玉県下有数といわれる門下生を抱える剣道場。武道を通じての青少年の健全育成につとめ、信仰の有無にかかわらず子どもたちを受け入れ、地域社会に貢献している。
 一行は師範二人による模範演技を見学し、真剣での立会いを、息をのんで見入っていた。

 

 

「報恩会」と改称

佼成会“脇祖さま”命日

 東京・杉並の立正佼成会(庭野日鑛会長)は、十日午前九時から、本部・大聖堂で「脇祖さま報恩会」を行った。同会では、創立当時から庭野日敬開祖とともに尽力し、一九五七年(昭和三十二年)九月十日六十八才で遷化した長沼妙佼師を「脇祖」と尊称し、慈母と仰いでいる。
 庭野会長は昨年の式典で、慈悲・菩薩行に徹した妙佼師の生涯を顕彰し「脇祖妙佼慈道菩薩」の法号をおくり、庭野開祖とともに、「仏さまの教えをお伝えくださった師匠」として仰ぎつつ共々に精進するという信仰姿勢を明確にした。
 それを踏まえ、本年から「脇祖さま祥月ご命日」が「脇祖さま報恩会」と名称変更された。
 式典はパイプオルガンの調べの流れるなか荘厳に開式。題目三唱、会員綱領唱和、会歌斉唱のあと団参参加教会の青年女子部員二十人による奉献の儀が行われ、つづいて庭野会長が導師となり読経供養、報恩讃歎文を奏上した。ついで在りし日の妙佼師の映像と法話をもとに製作したVTR『脇祖さま  ただひたすらに』が放映された。
 つづいて長沼基之・特別顧問が登壇。長沼特別顧問は、脇祖の信仰の原点一端として@在家仏教A仏性開顕・菩薩行の実践B原点は合掌の精神の三点を紹介し「時代がどんなに変っても、布教の方法がどんなに変ろうともこの原点だけは残していただきたい」と熱く語り、「常不軽菩薩のように自他の礼拝行を徹底し、幹部は信者さんを拝みましょう。幹部は信者さんに拝んでいただけるような人になる修行をしましょう」と語った。
 つづいて長沼特別顧問が作詞した、報恩讃歌『慈悲の華』が初披露されたのち、会場の全員で合唱した。つづいて庭野会長が登壇して法話。
 庭野会長は、「脇祖さまは会員にわかりやすく教えを説いてくださいました」と述べ「脇祖さまのきめこまやかな教えのおかげさまで、今日の佼成会があるのです。そのご恩に報いるために、仏さまの教え・法華経の精神を体得して、多くの方にお伝えする、それはまた、多くの方の幸せを願うことなのです」と結んだ。

  

国立にふさわしい墓苑

信教の自由と政教分離の視点に立つ

成立過程の重要性

 小泉首相の靖国神社への参拝に関連して、「国立墓地」に関する問題が提起されている。世界各国の戦没者墓苑、国立墓地の問題に詳しい「政教分離の会」事務局長・西川重則氏に寄稿してもらった。


学ぶべきこと
 私が初めて日本を離れたのは、一九八一年十月二十三日(金)だった。その後、時間を作って、日本を離れることが何度かある。目的は、私を支えて下さる方々の貴重な募金による、海外での調査である。
 その調査も多岐にわたっているが、外国の国立墓苑の調査もその一つであった。もっとも、調査内容は私の主体的取り組みによるのであって、依頼されてのことではない。
 そんな理由から、近隣の国をはじめ、フランス、ドイツ、アメリカなどで、国立墓苑あるいは平和祈念館、記念碑などについて、地味ながら、ひとり旅をくり返した私である。
 今回、小泉首相の靖国神社参拝必至の緊迫した状況から、国会での党首討論その他において、異常な雰囲気の中で、首相の靖国神社参拝の是非が論じられる。私自身と、国の内外から毎日のように取材され、個人的自由が皆無に近い状態がつづいた。
 取材の中で、靖国神社参拝問題と国立墓苑問題とがからみ合う形で質問され、そのたびに私は、海外での調査の経験から、参考になると思われる事例を紹介した。
 フランスでの凱旋門下の「無名戦士の墓」、ドイツの記念碑、アメリカの国立太平洋記念共同墓地(ハワイ・ホノルル)、ワシントンD・Cのベトナム戦争記念碑、アーリントン墓地、韓国の国連墓地その他、それぞれの視点によって、学ぶべきことは多い。
 日本では、沖縄本土の南端にある「平和の礎」は十分に調査に値しよう。

驚きと絶句呼ぶ−ホノルル太平洋墓地施設


 さて、今回は、私にとって、最も参考になると思われるひとつ、ハワイのホノルルにあるパンチボウルと言えば誰でも知っている国立太平洋記念共同墓地について報告しよう。
 今後、国会などで本格的に論議されることを前提に報告したいが、その第一は、成立過程の重要性である。ハワイ在住の日系アメリカ人が、日系人として厳しい戦争体験から、国立墓地の基本原則として、公聴会で、信教の自由・政教分離の視点を強調し、共同墓地にふさわしい努力を要望した経緯がある。
 戦争終結(一九四五年八月)直後、アメリカは勝利の大合唱の雰囲気であり、社会通念的にはキリスト教国であったことを前提に想像して下されば、右の提案のすばらしさが理解できよう。
 戦没者にはキリスト者、仏教徒、無宗教者その他多様である。特定の立場にかたよらない国立の共同墓地の原則的枠組みについての認識はどうあるべきかを要望したのである。公聴会では、一瞬、キリスト教式を当然視していた人々は驚き、絶句したという。National Memorial Cemetery of the Pacificのひとつ一つの言葉をよく吟味すべきである。国立である要件、記念であって祈念ではない、特定の墓地ではなく共同墓地の基本原則は、信教の自由・政教分離によることを確認してから具体的作業に入ったと言われている。

まず広大な敷地−参拝者に多くの教訓を 静かな行き届いた管理

 
 第二に、広大な敷地が海外の旅行者にも多くの教訓を示唆していることを挙げたい。
 私もそう思ったが、広大な敷地に、無名の人々が、最後の安らぎの場所を与えられたと言ってもよい。緑の芝生に囲まれた高台に、静けさと行き届いた管理によって、ひとりひとりの戦没者が葬られている。沖縄の伊江島の激戦地で生命を奪われた「従軍」。記者アーニー・パイルが、何の栄光の言葉も記されずに葬られている。その場所を探すことは不可能である。しかし、係に聞けば、すぐ教えてくれるのはうれしかった。
 戦争がなくならないかぎり、戦没者はなくならない。国立墓地が不可避な課題なら、国立にふさわしい墓苑とは何かをよく考えて欲しい。

ふれあいインタビュー

NPO法人RAS 事務局長 小坂浩彰氏

減量“4つのR” 環境問題肌で感じて


 NPO法人RAS少々長くなるが正式にいうと、「特定非営利活動法人 資源再利用並びに不法投棄監視センター」。小坂浩彰さんはそのNPOの事務局長を務める。
 「青い空、澄みきった海、美味しい空気、この全てが地球からの贈り物」と、地球に感謝する気持ちが大切と小坂さんはいう。
 家庭から出されるゴミ、様々な産業廃棄物、さらには、発電による二酸化炭素の排出などが、日々確実にかけがえのないこの地球からの「贈り物」を脅かしているという。
 家庭ゴミはその処理に年間国民一人あたり一万七千円が使われているという。そのゴミを減らす四つのRを呼びかける。
 REDUCE(減量)
 REUSE(再使用)
 RECYCLE(再利用)そして、REFUSE(断る)の四つだ。
 そのうちRASではRECYCLEを重視、生産者責任と排出者責任を考えていこうというもの。
 さらに、年間(一九九九年)四億トンが排出される産業廃棄物のうち四四・三万トンが不法投棄されているという。その不法投棄を発見し、原状回復の支援をし、さらには適正処理の援助をしていこうというもの。
 そうした趣旨を全国に呼びかけ、昨年五月経済企画庁から特定非営利活動法人の認証を得て発展し、さらに日本食生活協会などの協力を得て、全国組織に拡大しようとしている。
 小坂さんは二十代で出身地の三重県四日市市で事業をはじめ、パソコン利用の計算センターや生鮮食品の輸入などを手がけ、かなりの成功を収めた。評論家の細川隆一郎氏と出会い、私淑することとなった。
 細川氏の内外問題研究会を手伝っているうち、環境問題の重要性に気づいた。事業家としての経験からも、利益の追求という企業の論理と相反する地球環境保全という課題をいかに組み込んでいくかを考えた末にRASの設立を発想した。
 NPOとしては大規模の法人となったが、社団法人にしないのかという問いに「それも可能かと思いますが、環境問題は、市民一人ひとりの意識、生活レベルで、肌で感じたことが大切ですのでNPOが適当なのだと思います」という。
 さらに、NPOの活動について「これまで行政にまかされていた社会サービスを民間の主導できめのこまかい活動を展開していこうというもので、いわば『第二の政府』というところかな」と、にっこりとした。
 クリーンな電気をと風力発電の普及も訴えている。海外からも照会がきているという。地味ではあるが注目すべき活動だ。 (竜)



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