第27回庭野平和賞
インドのエラ・ラメシュ・バット女史に

 庭野平和財団(庭野日鑛総裁、庭野欽司郎理事長)は2月24日、第27回庭野平和賞受賞者を、インドの「自営女性労働者協会(SEWA)」創設者、エラ・ラメシュ・バット女史(76)に贈ることを発表した。贈呈式は5月13日に東京で行われ、賞状と顕彰メダル、賞金2000万円(目録)が手渡される。
 庭野平和賞は宗教的精神に基づいて宗教協力を促進し、宗教協力を通じて世界平和の実現に顕著な功績を挙げた個人または団体を表彰するもの。
 第27回受賞者のバット女史は1933年、インド・グジャラート州生まれ。グジャラート大学法律大学院卒業、インド議会の上院議員、政府の政策立案委員会の委員などを歴任。72年、インドのもっとも貧しく抑圧された女性労働者の生活改善のため、72年に労働組合「自営女性労働者協会」を設立した。
 同協会は女性労働者及び自営業者の権利を守り、生活労働条件の改善を目指す団体で、現在、組合会員は120万人に達し、低金利で小額の事業資金を貸し出すSEWA銀行は300万人の女性が利用するようになった。このほか政府に対するロビー活動や子育て支援や労働保険の提供、法律相談、識字率の向上やコンピュータ操作の教育活動なども行っている。
 バット女史は、1977年に「アジアのノーベル賞」と呼ばれる「マグサイサイ賞」受賞はじめ多くの国際機関、団体から評価されている。
 庭野財団は贈呈理由として、バット女史が「インド国内の貧しい女性労働者及び自営業者が自立し、経済的に豊かになって自信を持ち、経営能力を高め、自己決定できる人間になるための教育に尽力している」と評価。女史とSEWAの活動は、非暴力・非服従のガンジー主義の哲学に基づいた宗教的精神をベースに、女性の経済的自立を推進し、社会変革のため組織化を目指していることも、贈呈理由に挙げた。


前内閣府参与、湯浅誠氏が講演
貧困研究会

 貧困研究会(代表=岩田正美日本女子大学教授)は2月27日、日本大学経済学部会議室で第14回定例研究会を開催した。
 貧困研究会は「貧困」に関する調査・研究を目的とし、さまざまな分野の貧困に関心を持つ研究者を募り、学会や専門領域の枠を超えた「貧困」に関する研究の展開を図り、将来的には、日本における貧困研究のセンターの役割を果たすことを目的に発会したもの。
 今回は「日本の貧困対策にいま必要なこと〜『貧困・困窮者支援チーム』の取組みの現状と課題」をテーマに、湯浅誠氏(もやい事務局長、反貧困ネットワーク事務局長)が報告を行い、参加者とともに議論した。
 湯浅氏は、昨年10月から1月までの「内閣府参与」としての数カ月を振り返り、閣議決定された「緊急雇用対策」に記される各プランの「ワンストップ・サービス」「生活総合相談」などを年末年始に実施した過程の説明と報告をした。
 実効ある「ワンストップ・サービス」を目指したが、国と自治体の構造的な問題に直面し、思い通りに運ばず、自治体の評価は低かった。そんな中でも、利用者からは「さまざまなサービスがあることを知れて良かった」という声も聞け、一歩前進できたという。
 また、一昨年末の「年越し派遣村」と昨年末の官製「派遣村」を比較し、「ハード面は良くなったけど、ソフト面は悪くなった」「不安が不満に、そして不信に変わっていった」と語った。
 「参与という立場はどうだったか」「なぜ辞めたのか」などの質問に、湯浅氏は、参与という立場は政府には近くなったが、社会へのメッセージ力は減ったように感じたこと、人生最大のストレスだったと振り返り、「最終的には『官と民』のハードルを下げていきたい」と述べ、社会運動が盛り上がっていくことの重要性を語った。また、どういう立場でも「運動」が大事と強調し、今後も課題が設定され政府から要請があれば受けるとの思いを話した。この後も、参加者から雇用対策、生活保護、派遣に関する質問などが続き、議論が行われた。
 
 

ユダヤ教のシナゴーグを訪問
WCRP婦人部会

 世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会婦人部会(部会長=森脇友紀子カトリック東京大司教区アレルヤ会会長)は2月20日、東京都渋谷区の日本ユダヤ教団で「平成21年度宗教別学習会」を開催。5教団から8人が参加した。
 宗教別学習会は同部会の委員らがWCRP日本委員会加盟教団を含むさまざまな教団を訪問して歴史や教義などを学び、相互理解を深めることを目的としている。ユダヤ教施設への訪問は、今回が初めて。
 当日午前、参加者は同教団の信徒約20人と共に、礼拝施設のシナゴーグで行われた土曜礼拝に参加。午後は、ラビ(ユダヤ教の指導者)のアントニオ・ディジェス氏からユダヤ教の教義や歴史について説明を受けた。説明の中でディジェス氏は、「神の言葉」とされる聖書をはじめ聖典には、日常生活で守るべき613の戒律が示されていると紹介。「神は、多くの戒律を定め、それに即した生活を送るよう私たちに望んでいます」と述べた。また、祈りの意義にふれ、「常に神への感謝を捧げ、自らの幸福だけでなく周囲全体の幸福を祈ることが求められています」と語った。


深田教祖の73歳誕生祭
円 応 教

 兵庫県丹波市の円応教(深田充啓教主)は2月21日午前11時半から、青年会館グリーンホールで、2月27日に73歳の誕生日を迎えた深田教主の誕生祭式典を執り行った。
 参列者全員で「おつとめ」を厳修した後、全信者を代表して赤銅重夫理事長が深田教主の前に進み、73歳を迎えてなお、宗教界のリーダーとして国内外問わず東奔西走する深田教主に深く敬意を表し、ますますの健康と活躍を念願し「奉祝の言葉」を贈った。続いて、信者一同から記念品目録、青年信者代表から花束が贈られた。
 「御親教」に立った深田教主は、信者からの祝福に厚く感謝の意を表した後、式典に先立って行われた三重地区の信者による「奉祝演芸」にふれ、参加して一生懸命に取り組むことの大切さを説き、「それぞれに才能があり、それを発揮していくことが大事です。『やればできる!』という行動が必要。『立教百年に向け、やらねばならない』という気持ちを持ち、共々に努力していきたいと思います」と述べた。
 午前10時半からの「奉祝演芸」は、花笠音頭の華やかな舞で深田教主を会場に迎えた後、お面太鼓の演奏や「ねずみの婿取り」の演劇、「御神楽祈祷舞」を披露して、深田教主を祝福した。フィナーレでは伊勢神宮の伝統行事、式年遷宮「お木曳き」にあやかり、信者一人ひとりから深田教主へのお祝いメッセージの入った長さ5メートルほどの神木が場外から真殿に向かって曳かれ、「エンヤ、エンヤ」という力強いかけ声の中、深田教主誕生祭の祝いと教団の隆昌発展を祈願した。
 
 

  

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