宗教新聞について

7月20日

小豆島には世界一狭い海峡がある。土庄町の前島(土庄)と本島(渕崎)との間にあることから名付けられた土渕(どぶち)海峡がそれ。
全長2・5キロで、一番狭いところの幅が9・93メートル。地元の人たちがギネスに申請し、平成八年一月に認定された。
現在、土庄町役場の前の海峡には、アーチ型のパイプが上に懸かり、きれいな公園になっている。なお、海峡を横断した後、役場に行くと、一部百円で横断証明書を発行してくれる
▼地元の人に聞くと、昔は土庄と渕崎の間に橋がなく、互いに仲が悪かったという。商人と漁師という住民の人柄も異なり、余り交流がなかったらしい。
今では何本もの橋が架かっていて、そんなことは笑い話になっている

▼ところで、小豆島に行ったのは小西行長ゆかりのキリシタン取材のため。
小豆島新聞の藤井豊社長はキリシタンの史跡や遺品、古文書を調査し、郷土史家ながら、全国潜れ切支丹研究会の副会長を務めた人。
昭和十八年に歴史教師として島に来て、結核になり、気候のいい島に居着いた。夫人の父が島で最初に写真屋を開いた人で、賀川豊彦が福音丸で伝道に来たとき、洗礼を受けていた。
そして、伝道目的で昭和七年に始めたのが月刊の小豆島新聞で、戦後、藤井社長がそれを引き継いだ

▼一番喜ばれたのは、天地子が藤井社長と同じ町の出身だったこと。
いとこが中学の教師をしていたといわれ、似たような顔の恩師を思い出した。
これだから、旅をして人に会うのは楽しい。


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